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【Toothpick】はじめてのToothpick機『Happymodel Sailfly-X』を飛ばしてみた。スピード&パワーは全くWhoopとは別物!飛行時間は6分近くも飛んでくれます!

 

最近何かとよく耳にするToothpickという言葉、私もつい最近教えていただきました。

Whoopで使われているFCをToothpick(爪楊枝)と呼ばれるアームの細い軽量なフレームに載せた新しいタイプの機体のことを言うようです。
Whoopとさほど差がない機体重量にももかかわらず、ペラガードが無いため大径のペラを取り付けることができるため機動力が大幅に上がり、また飛行時間も延びるそうです。

最近のWhoop練習機は、Beta75Xを85mmフレームに載せ替えた機体をよく飛ばしています。
85mmフレームではペラは2インチサイズのペラが使われるので2インチWhoopと呼ぶべきでしょうか。

Whoopの形状ではこのサイズが最終形じゃないかと勝手に思っています。

【BETAFPV】Beta75Xを85mmフレームにサイズアップ!

そしてWhoopの次のムーブメントとなるToothpickに移行していくのかな?

そんなToothpickについてTwitter等で先輩方にいろいろ教えていただき試してみたいなぁとつぶやいていたところ、ありがたいことにBanggoodさんが試してみなはれと機体をご提供していただける運びとなりました。

Banggoodさん、毎度毎度ありがとうございます。

もちろんはじめてのToothpick機体は、みなさんご存知、そしてもうすでに飛ばされている方は大好き『Happymodel Sailfly-X』。

もう結論から言っちゃいます!
これ絶対買いですわ!

Whoopをされている方でToothpick機体をまだ飛ばされたことない方多いと思いますが、この『Happymodel Sailfly-X』、はじめてToothpick機を試すのに最適な機体だと思います。

だって最近のWhoopの完成機買うのより断然安く(1万円しません)、ビックリする飛びを見せてくれ、飛行時間も6分近くも飛んでくれるんですよ!

ほんとこれ感動ものです!
飛ばしていてメチャ楽しいです!
こんなに楽しいと思えたの、はじめて買ったブラシレスWhoop UR65の時以来かな!

しかしながらWhoopのようなペラガードがなく構造上、激突や墜落時にフレームやモーター破損等々、補修パーツの費用はかかりそうですが・・・

それでは機体構成を見ていきましょう。

【Toothpick】Happymodel Sailfly-X

あれ!結構小さい箱でご到着。

機体を見てみるとやっぱり小さい!

ペラサイズ65mmと聞いていたので結構大きな機体かと思っていました。
85mmフレームサイズWhoopと比べてもこの大きさ!

ペラなしのサイズだと75mm機と同じくらいの大きさでしょうか。

付属品

予備の紫キャノピー&バッテリーホルダーとペラが3セット(12枚)、バッテリー固定用のベルクロストラップ、プラスドライバー、ペラレンチ、モーター固定用のネジ(2本)、バッテリークッションが付属。

そしていつもの取扱説明書と3セルのHVタイプバッテリー『Happymodel 3S 300mAh LiHV』が付属しています。
この取説、カスタマイズする時はいつも熟読しております。

外観チェック!

デフォルトでは赤色キャノピーが取り付けられていますが、予備の紫色キャノピーとの違いはどうやらカメラ角度のようですね!
赤色キャノピーが40度、紫色キャノピーが30度になっているようです。
固定式でカメラ角度の調整はできません。

キャノピー後部からMicroUSB端子に簡単にアクセス出来るようになっています。

ピッグテールXT30プラグには、16V 100μFの電解コンデンサー(キャパシタっていうのかな?)が取り付けられています。

よく5インチ機など大きな機体に取り付けられているのを見ますが、ノイズの除去?電圧変動を抑えるため?
ジャイロのノイズを低減させモーターの異常回転や発熱を抑えるなんて話も聞いたことが・・・。

どういう目的で付けられているんでしょうか?

モーターは、シャフト径1.5mmのEX1102 8500KVモーターが使われています。

この機体サイズ&重量にこのモーター、いかにもパワー出るぞってな感じです!

フレーム底面はこんな感じ。

バッテリー挿入の際、底面から差し込んであるFC&キャノピー固定用のビス頭にバッテリーが干渉しバッテリーが入れにくく、またシュリンクチューブが引きちぎれそうになります。

付属のバッテリークッションを付けることで緩和しますが使用するバッテリーサイズが結構シビアになりそうです。

付属の3セル300mAhバッテリーのサイズで限界です。
これ以上の容量やサイズのバッテリーをマウントする際は付属のバッテリーストラップへの変更が必要になってきます。

ちなみに同サイズの2セル300mAhバッテリーも問題なくマウントできました。

機体重量はペラ込みで、約38.1g。
3セル機と考えると非常に軽いのに驚きます!

付属の3セル 300mAhバッテリー込の重量は約63.7gとなります。
やっぱ軽い!

機体内部構成チェック!

新しい機体が手に入るととりあえず内部構成を見たくなります。
一回バラしてチェックしておくと、今後のカスタマイズやメンテナンスに役立ちます!

キャノピーを固定している3ヶ所のナットを外すことで簡単にバラすことができます。

FCにモーターとAIOカメラが繋がっているだけの非常にシンプルな構造となっています。
Whoopと構成は全く同じ感じですね!

これならフレームだけ用意すればその辺に転がっている?Whoopを組み直せば簡単に作れそうです!

AIOカメラとFCとの接続は、1.25ピッチ5ピンコネクタでのプラグ接続式になっています。
このプラグ接続もメンテナンス等で非常に便利そうです。
他のWhoop用FCもこのようにプラグ式にしてくれればはんだ部分の断線等、トラブルも減りそうです。

使われているAIOカメラは、700TVLの25mW出力のものが使われています。
Smart Audio対応のUS65標準のカメラと同じものだと思われます。

FCの固定は一般的なWhoopとは違い、モーターコネクタがある側が上に向くように固定されています。
そのため通常より少し長いゴムダンパーが使われており、キャノピーとの固定をする構造となっています。

FC&キャノピーの固定には、左右に長いM2×18のナイロンネジが使われています。

前後には短いM2ネジが使われています。

メインとなるFCには『Happymodel Crazybee F4 PRO V2.1 2-3S Flight Controller』が使われています。
Mobula7 HDや同じくToothpick機『Eachine RedDevil』に使われているFCと同じようです。

ピッグテールの接続がスルーホールに改良されているのもいいですね!

このFC固定のM2ネジはフレーム底面から固定されており、FCを外すとバッテリーマウンタにアクセスできます。

付属のバッテリーストラップに交換することにより容量の大きなバッテリーなどバッテリーマウンタに収まらないバッテリーを使うこともできます。

構成パーツ スペック!

主要パーツのスペックを見ておきましょう。

Crazybee F4 PRO V2.1 2-3S Flight Controller

使用されているFCは、『Happymodel Crazybee F4 PRO V2.1 2-3S Flight Controller』。

内蔵ESCのスペックは、2〜3セルリポ/HVに対応。
5A連続ピーク6A(5秒)となっています。

今回使用しているのはFrskyバージョンです。
Frsky D8/D16の切り替えが可能となっています。

EX1102 8500KVモーター

使われているモーターは、『EX1102 8500KVモーター』。
2〜3セルまで対応したモーターとなっています。

以前3セルバッテリー使用でKV値の高いモーターを数回焼いた経験があるので、このあたりのKV値が3セルバッテリー使用ではベストなチョイスなんでしょうね!

Beta75X(85mmフレーム)構成機、これまであったトラブルいろいろ!【Shutterbug85】

デフォルトのレーツ設定は少し高いようです!

デフォルトのレーツはWhoopに比べると少し高く設定されているようです。
レーサー機という位置付けだからなのでしょうか?

初Toothpick機ということでどんな飛びをしてくれるのか全く想像がつかず、どの辺りのレーツ設定にするか迷ったので、送信機の3ポジションスイッチにRateprofileを設定し現場で変更できるようにして飛ばしてみることに。

Profile1 デフォルトのレーツ
Profile2 普段85mmフレームWhoopを飛ばしているレーツ設定
Profile3 かなり抑えたレーツ設定

やはりデフォルトのレーツは少し高く感じられ、私のような初心者がはじめて飛ばす際は少し下げて飛ばし慣らしていくほうがいいと思います。

このあたり含め、次回Betaflight設定等もご紹介できたらと思います。

【Happymodel Sailfly-X】飛ばすまでの初期設定!バインドからBetaflight設定まで!

気になる飛びは!?

普段飛ばしているWhoopの感覚で飛ばすとぶっ飛んでいきます。

私が普段飛ばしている場所では少し狭すぎ、3セルバッテリー使用ではまずフルスロットルは入れられないかと。
2セルバッテリーでも十分というか十分すぎる飛びを見せてくれます。

機体重量が軽いのにもかかわらずパワーがあるため上空に飛ばしスロットルを抜いてもなかなか落ちてこない!
鳥になった気分ですね、これ!

そしてこちらが2セルバッテリーでのテストフライト動画です!
普段練習機として飛ばしている85mm Whoopと比べてもパワーがあり機動性が非常に高く飛ばしやすいです!
現状の私の腕では普段練習で飛ばしている狭い場所では手に余るため、少し機体調整等を済ませてからまた動画をアップできればと思っています。

パワーのある機体を抑えて飛ばすのは比較的簡単で、機動性も申し分なく、非常に楽しい飛びを見せてくれます。

そして飛行時間は驚くことに5分以上も飛んでくれます。(これ以上は集中力がもたなく下ろしていたのでもう少し飛ぶと思います!)

少し狭い場所でのフライトなのでスロットルを大きく入れにくいため飛行時間も延びたものだと思いますが、それを踏まえてもWhoopよりも断然飛行時間は長くかっ飛んでくれます!

また、Whoopの形状では多かれ少なかれ発生するWash outも何それ?てな感じで!

気持ちいい飛びっぷりです!

スペアパーツの用意も必須!

既にSailfly-X用のスペアパーツも多数販売されています。
機体の構造上、Whoopのようにガードしてくれるものがないためぶつけたら何かしらは壊れる!
予備&スペアパーツはあらかじめ用意しておいた方が良さそうです。

【Happymodel Sailfly-X】これまでのカスタマイズ&スペアパーツご紹介!

上記3つにモーター固定ビスなどがセットになったフレームセットもあります。

ペラの予備も必須ですね!
カラーも4種類から選べます。

またコンデンサー付きピッグテールもスペアで用意しておくと良さそうです。

着陸時にバッテリーへの衝撃を吸収するバッテリープロテクターも販売されています。

今後のカスタマイズ予定!

ロスト防止のためブザーの取り付けは必須となりますね!
しかしUR65の時もそうでしたが、ブザーパットのピッチが相変わらず狭い!
難易度高そうですね!
次回やってみたいと思います。

【Happymodel Sailfly-X】 野外ロスト防止にブザーを取り付ける!

また野外飛行が前提ですので、200mW出力可能なVTXへの変更が良さそうです。
それに伴い、最近お気に入りのCaddx Turbo EOS2カメラへのカスタマイズも考えています。

【Happymodel Sailfly-X】Caddx Turbo EOS2カメラ&200mW出力VTXにカスタマイズ!

そして受信機も内蔵のものから外部受信機を増設させたいところです。

【 Happymodel Sailfly-X】外部受信機(Frsky xm+)増設。これでCaddx Turbo EOS2カメラ&200mW出力VTX&フルレンジレシーバーのSailfly-X完成!

また心臓部であるFC自体を交換なんてのもやってみたいと。
先日発売されたBETAFPV製の『F4 2-4S AIO Brushless Flight Controller 12A』を普段飛ばしている85mm Whoopにと考えていましたがこちらのFCにはブザーポートがないため断念していたのですが、同性能でブザーポートが有る『GEPRC GEP-12A-F4 FC』が非常に気になっております。

今後のカスタマイズ等々含め、自分好みのSailfly-Xくんに仕上げていきたいと思っております。

いやぁ〜それにしても良い飛びを見せてくれます!
もう一回言っときます、これ買いですよ絶対!

そしてもう1機、新たに加わった相棒『Eachine RedDevil』。
こいつもスゴくいい!
それはまた別の機会に・・・。

【Toothpick】はじめてのToothpick『Eachine RedDevil』。Whoopとは別物な飛びを見せてくれCaddx Turbo EOS2カメラ&200mW出力VTX搭載とスペックも高く入門機として最適!

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