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【3Dプリンタ】安価で精度が良い高コスパなKingroon KP3Sですが、Z軸の初期トラブルには注意が必要です!

みんな大好きKingroon KP3Sくん!
とうとう私のもとにもやって来ました。
SNSなんかを見ていると3Dプリンタをやられている先輩方はみんな使っていると錯覚してしまいそうになるくらい使われている方が多そうな機種となります。

1ヶ月ほど使っていますが、2万円で買える3Dプリンタとしては非常に綺麗に造形することができ精度も高そうな3Dプリンタとなります。
この価格で購入出来ることからコスパは非常に高く初めての3Dプリンタに選ばれる方も多いと思います。

私自身、昨年末に初めての3DプリンタとなるEnder3 V2を購入しまだ1年も経っていないのですが、Artillery Geniusに続きこのKP3Sで3台目となります。
いつの間にこんなに増えたんだ!

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【3Dプリンタ】半年ほどArtillery Geniusを使ってきましたが、やはり基本性能が高いコスパのいい機種ですね!(Ender3 V2との比較)

3Dプリンタを始めた当初は複数台所有することには否定的でしたが、今ではそのメリットの方が多く感じ便利に使えています。
とにかく3Dプリンタでの造形は時間がかかります。
モデリングの勉強も並行してやっていて最近ではある程度自分がイメージしたものを形に出来るようになってきましたが、やはり1台のみの運用では趣味として限られた時間を使いやっているのでどうしても追いつかなくなってきます。
3Dプリンタを複数台所有するということは、時間の有効活用としても大きなメリットがあるかと思います。

ある程度3Dプリンタをやられている方がKP3Sを複数台所有しているという話をよく聞きますが、安価な価格の割にその精度は高い機種となるので自分が使うようになりその事はなるほどと納得が出来ました。

3Dプリンタ関連の記事をブログで書くようになりましたが、『はじめて買う3Dプリンタのおすすめ機種は?』というコメントや質問をこれまで多数頂きました。
正直、3Dプリンタは使われる方の環境や使用用途により大きく使い勝手が変わってくるものだと思うのでピンポイントでおすすめできる機種を上げるのは難しくなります。

例えば私の使っているEnder3 V2は国内・海外問わず使われている方が多い機種となるので、トラブル発生時やカスタマイズさせたい場合などで多くの情報を得ることが出来ることや、使っていて気になる所などその都度カスタマイズさせていくことで3Dプリンタの構造や仕組み、設定等学ぶのに非常に役立っています。

それに対しArtillery Geniusは国内情報は皆無ですが、標準構成での精度が高い機種となり現在もほぼノーマル状態で運用できています。
静音化・オートレベリング・ダイレクトエクストルーダー化・デュアルZ軸化など・・・いろいろと手を加えてきたEnder3 V2ですが、まだ1歩Geniusには及んでいないような気さえしています。
これまで、ほぼノーメンテで使ってくることが出来ました。
しかし情報があまり上がっていないので、一度トラブルが発生するとその対処は結構大変な気がします!

なかなか初めての3Dプリンタ選びは難しく悩むことが多いと思いますが、今回ご紹介するKingroon KP3Sは精度や価格面でバランスが取れた機種になるかと思います。
Ender3 V2やArtillery Geniusに比べると価格的には約半分くらいで購入する事ができるのですが、造形エリアは180mm×180mm×180mmと狭く小型な機種となっています。

Ender3 V2やGeniusの造形エリアは220mm×220mm×250mmとなっており、一般的によく見かける3Dプリンタはこのサイズの機種が多いように思います。
普段このサイズの機種を使っているとKP3Sの造形エリアは非常に狭く感じ(実際にかなり小さいです)、使用用途によっては大きく制約を受ける場面が出てきます。

造形品質に関しては3Dプリンタ歴1年の私目線で言うと全く問題ないので(非常に綺麗で精度も高く感じます)、この造形エリアの狭さ、そして小型サイズのボディーなのでレベリングがしにくいなどネックとなる点がいくつか出てきます。

普段使う3Dプリンタの使用用途がこのサイズで収まり全く問題ないのであれば非常にコスパのいい機種になり、初めての3Dプリンタとしてもおすすめできる機種になるかと思います。
また、私のように既に3Dプリンタをやられている方ならセカンドマシンとしてはいい機種になりますね。

・・・と、高評価部分を先にご紹介しましたが、実は私のKP3Sくんはトラブルがありその修正作業に多くの時間を取られました。

SNSで話を伺うと全く問題ない方のほうが多いようですが、個体差なのかZ軸にトラブルが発生するケースが稀にあるようです。
詳しくは後述しますが、プリントヘッド(ガントリー)部分をZ軸に固定し可動させるスクリューナットを取り付けるための穴位置が微妙にズレているため、Z軸方向に動かすとプリントヘッドがブレてその影響が造形物に大きく出てしまうというものです。

正常に動かせるまでこの修正作業に多くの時間を取られてしましました。
3台目の3Dプリンタとなるので対応も出来ましたが、これが初めての3Dプリンタだったらと考えるとちょっと微妙なところです。

3Dプリンタはその調整やスライサーの設定などいろいろと難しいことが多いのですが、初めての機種では無難に失敗などなく造形することが出来てこそ、その感動や楽しさを大きく感じるものだと思います。
初めての機種でこのようなトラブルがあると・・・3Dプリンタにハマることはなかったかも?
なんて考えたりしています。

KP3SのZ軸の問題は、私のように運が悪く当たってしまう方も一定数いるようですね。
基本的には非常に精度の良いコスパの高い機種となるので私のもとでは現在、兄貴分2台とともに一線で活躍してくれています。

それでは3Dプリンタ歴1年の目線でKingroon KP3Sを紹介していくとともに、Z軸のトラブル対処方も一緒に見ていきたいと思います。

KP3Sの主な特徴
  • 安価で造形品質はよくコスパの高い機種!
  • 標準構成でTitanエクストルーダーが使われている!
  • X軸・Y軸にリニアガイドレールが標準で使われている!
使い勝手の悪いところ
  • 造形エリアが狭く(185mm×185mm)使用用途に合致しなければ使いづらい場面が多い!
  • レベル調整等、サイズが小さいがゆえに使いにくい部分がある!
  • FANの騒音が大きい!
  • 極稀にZ軸にトラブルを持つ個体がある!

Kingroon KP3S レビュー

付属品

緩衝材でガッチリと守られて届きました。
3Dプリンタの梱包は大抵このような状態で届きますが、特に海外発送の場合は各部破損等ないかまずチェックしておくのがいいかと思います。

2台目で使っているArtillery Geniusではタッチパネルが割れた状態で届きました。
これだけ頑丈に梱包されていても破損って発生するんですよねー!
組み終わってからだと返品等、何かと面倒になるかと思いますのでまずはチェックを!(体験談です)

Kingroon KP3Sは現在バージョン3.0というのが最新機種になるようです。
Titanエクストルーダーを使ったダイレクト化など以前のバージョンのものよりアップデートされているようですが、歴代のものはあまり詳しくないので・・・

アップデータされたKP3Sは現在Amazonでも購入する事ができます。
ちなみに今回ご紹介している私のKP3Sは、海外サイトBanggoodさまからサンプルとしてご提供頂いたものとなります。
スペアパーツとしてマニュアルに記載されていないパーツが多数同封されていました。
国内サイト購入のものより多少付属品が異なるかもしれませんがご了承ください!

本体はこんな感じ。
プリントヘッド部分が分離された状態になっています。
そしてPSU(電源)ボックスも本体とは分離された形状の機種となります。

こちらが付属品一式です。
組み立てに必要な六角レンチ等は付属しているので別途用意する必要はありません。

そしてこちらがSpare Partというボックスに入っていたパーツです。
マニュアルには記載されていないアンチバックラッシュナットにアンチウォブルハットが入っていました。
いきなりZ軸の精度を上げるために使ってよ、みたいな感じですね!

予備のサーミスタや0.4mmノズルも計7本が入っていましたが、これもマニュアルには記載されていないものでした。
最近発売されているロットでは付属しているのか?海外版だけなのか?
このあたりはよく分かりません。

本体の組み立て

本体の組み立ては非常に簡単です。
基本的に2本のビスでZ軸のフレームを固定しスクリューロッド&プリントヘッド部分を取り付けるだけなので簡単です。

ケーブルの長さが微妙なので、まずガントリー部分にVフレームを通しておきます。

底面から付属ビスでVフレームを固定しTナットも締め付け。
ステッピングモーターの軸にカプラーを取り付けスクリューロッドを差し込み固定して完成です!
組み立ては非常に簡単、30分もかからないと思います。
Ender3 V2の組み立ては初めての3Dプリンタだったということもあり半日ほどかかりましたが、KP3Sは簡単でいいですね!

あとは電源ボックスの電圧が115Vになっているかの確認です。

電源ACケーブルは、先端にアース端子が付いた3ピンタイプのものとなっています。
3Dプリンタではもうおなじみですね!
お持ちの電源タップなどが3ピンに対応していない場合、このような変換プラグが必要となってくるので事前に用意しておきましょう。

あとはレベル調整をしてテスト出力、楽しいKP3Sライフのはじまりなんですが・・・

冒頭でご紹介したように私の機体ではリードナット取り付け部分の穴位置がズレていてZ軸に問題がありました。

大抵の方は組み立て後トラブルなくKP3Sくんで楽しめるわけなんですが・・・トラブル解決策は後ほどご紹介します。
まずはKP3Sくんの基本的な部分を見ていきます。

外観チェック

まずエクストルーダーです。
Titanエクストルーダーを使ったダイレクトエクストルーダーとなっています。
私のEnder3 V2でもTitanエクストルーダーによるダイレクト化をさせているので慣れたものです。
Titanエクストルーダーは内部に1/3減速ギアが入っておりフィラメント押出のトルクがあり、リトラクションの精度も上がるのでTPUなどのフィラメントを使う場合でも上手く対応できます。

そしてX軸とY軸には標準でリニアガイドレールが使われています。
Ender3 V2でもそろそろ取り付けてみたいと考えていますが、KP3Sって標準構成なんですよね!

ベルトのテンションを調整するためのベルトテンショナーは付いていません。
Y軸のベルトは本体内部にありますが、結構ゆるゆるでした。
造形に影響が出てきたらどうやって調整すればいいのかな?
このあたりは価格なりといったところでしょうか?

操作ティスプレイはタッチパネル方式となっています。
反応も悪くなくいいのですが、他機種に慣れていると小さくて少し操作しにくく感じてしまいます。

そしてレベリングナットと本体との隙間が非常に狭くなっています。
これもこのサイズゆえのデメリットとなりますがレベル調整は非常にやりにくく感じます。

付属のマグネットタイプのプラットフォームシートは非常に定着が良いものとなっています。
初めて使う方でも1層目の定着でトラブることはないと思いますが、レベルを詰めすぎると剥がすのが非常に困難となります。
初めてのテストプリントのスカートがいまだに残っています。
個人的にはガラス製のものの方が使いやすく感じます。

レベリング

テスト出力の前にまずはレベリングですね。
ノズルとベットとの距離、ノズル高の調整です。

初めての3DプリンタとしてKP3Sを選ばれる方も多いと思いますので簡単にレベリング方法とKP3Sでのレベリングのコツみないなものをご紹介しておきます。

オートレベリング機能が付いていない機種となるので基本的にコピー用紙などを使いベット下のレベリングナット(黄色いノブ)を回しながらノズルとベットとの距離(ノズル高)を均一に調整する作業となります。

レベリングの調整をする場合、通常出力する状態にノズルとヒートベットを加熱しておきます。(各所熱による膨張等の影響が出るためです)

KP3Sは私が使っている他の2機種と比べ少しノズル温度を高めに設定しておいた方がよさそうでした。
初めての3Dプリンタで購入された方は付属している白色のPLAフィラメントを使いまずテスト出力されると思います。
付属フィラメントなのであまり品質の良いものではありませんでしたが、設定温度としてはノズル210℃・ヒートベット60℃といったところでしょうか。
操作パネルから[Preheat]を選択しノズルとヒートベットの温度を上げておきます。
予熱が完了したらレベル調整を行います。

一般的にノズルとベットとの距離(ノズル高さ)は約0.2mm(コピー用紙1枚分)くらいが最適とされています。
[Leveling]からベットの四隅とセンターの計5ヵ所のレベルをコピー用紙を使い調整していきます。
詳しい調整方法はEnder3 V2のこちらの記事をご覧下さい。

【Ender3 V2】基本的なべットのレベル調整方法。Z軸リミットスイッチの取り付け位置を少し上げるとベットの高さ調整がしやすくなります!
  • レベリングナットを時計回りに回す → ベットが上がる(ノズルに近づく)
  • レベリングナットを反時計回りに回す → ベットが下がる(ノズルから遠のく)

ここでKP3Sのレベリングのコツみたいなものをご紹介しておきます。
KP3Sはレベリングナットを固定しているスプリングも小さなものが使われています。
スプリングにある程度テンションがかかった状態にしておかないと、造形時の動きによりレベルがズレやすくなります。
造形のたびにレベルがズレてしまい何度も調整する羽目にもなりかねません!

スプリングが小さく上手くテンションがかかる状態になる範囲が狭いため、その調整は他機種と比べ面倒な印象を受けます。

レベル調整のコツとしては、まず四隅のレベリングナットを回し(反時計回りに)ベットがほぼ下がりきった状態から開始するのがいいと思います。
ベットが下がった状態ではスプリングにテンションが強くかかった状態となっています。
ここからベットを上げていきノズル高を調整し、ある程度スプリングにテンションがかかった状態で最適な位置を見つけるということですね。

その際にノズルが高すぎる状態になりますが、横に付いているビスを下げてZ軸の高さの基準となるリミットスイッチが押される位置を下げてノズルとベットとの高さが1mm以下くらいになる位置にしておけば調整しやすいかと思います。

上記Ender3 V2でのレベル調整の記事では、同様の理屈でエンドスイッチの位置を物理的に下げる作業をやっています。

また、レベル調整はシックネスゲージなど厚みプレートを使うとやりやすくなるのでこちらの記事も参考にして下さい。

【3Dプリンタ】ノズル高のレベル調整にコピー用紙使ってる?シックネスゲージを使って数値化すると便利ですよ!

小さな造形エリアに問題なければコスパの高い機種

まず組み上がったKP3Sくんを見てみるとその小ささに驚きます。
一般的なサイズ?のEnder3 V2やArtillery Geniusと比べるとこのサイズ。
電源ユニットが分離した形状ではありますがこのサイズの違い、おもちゃみたいな感じですね。

造形エリアは両機の最大220mm×220mm×250mmに対しKP3Sでは最大185mm×185mm×185mmとなっています。
数値的には縦横50mmほどの差でしかないように感じますが、実際に出力させているとその造形エリアは小さく、その小ささゆえに面倒になる場面が出てくる場合があります。

これは使用用途により大きく変わってくるかと思います。
例えばThingiverseなど3Dプリントデータ共有サイトなどのデータを使って出力させる場合、ある程度のサイズがある造形物になると一般的な機種の造形エリアサイズを意識して作られているものが多いようです。
そのため、KP3Sでは斜めに配置しても入らないなんてことが何度かありました。

私の場合、3Dプリンタは電子工作用途でのパーツを作るのをメインで普段使っています。
小型なパーツが大半なので特に問題になることはありません。
このように使用用途が造形エリアサイズに合致すればコスパの高い機種になると思います。

造形品質が高く精度も良い

2万円で購入出来る3Dプリンタとしては非常に綺麗に造形が出来ます。
私の使っている他の2機種と比べても(Ender3 V2は結構カスタマイズしています)全く遜色なく綺麗に造形する事が出来るのは驚きです!

こちらは付属SDカードに入っていたサンプルデータを使い出力させたものです。
これが非常に綺麗!
2万円で買えちゃうんですよねー、KP3Sくんって!
複数台KP3Sを所有される方がいるのも納得ですね。

あとはやはり造形エリアの小ささ、この点だけでしょうね。
この点だけ問題なければ初めての3Dプリンタとして選ぶのはおすすめできますが、個人的には2台目・3台目などセカンドマシンとしての運用で考えると低価格で手に入る非常にコスパの良い機種になるかと思います。

温度設定は少し高めが良さそう

KP3Sは普段使っているEnder3 V2などと比べ少しノズル温度を高めに設定した方が良さそうです。
ノズル温度は取り付けられているサーミスタ(センサ)で検知していて実際の温度が厳密には他機種でも同じになっているかは分かりませんが、あくまでディスプレイに表示されている温度では少し高めに設定した方がよさそうでした。

ノズル温度を低く設定してみると、普段使っているPLAフィラメントで排出されない時がありました。(他機種では更に低くても排出されます)

あくまでディスプレイに表示されている温度なので実際の温度を正確に取れているかは分かりませんが、少しノズル温度を高めに設定するようにしています。

また温度調整はPID制御で行われていますが、KP3Sのファームの仕様なのか温度の上下変動は少し気になります。
おそらくファームの仕様だと思いますが、Ender3 V2などでは出力開始前のノズル温度が完全に設定温度になり安定するまで出力が開始されされませんが、KP3Sでは設定温度になると即プリント開始という感じです。

そのためプリント開始時はノズル設定温度から10~15℃くらい大きく変動しながら安定していない状態で開始されます。
特に大きな問題ではありませんが、造形開始前のスカートの定着の悪さや糸引きみたいなものが発生しやすいのはこのせいなのかな?

ヒートベットの加熱が早い

Ender3 V2はヒートベットの加熱に非常に時間がかかります。
冬のこの時期だと、ノズル&ヒートベットの加熱でプリント開始までに約4-5分ほどかかってしまいます。
KP3Sは造形エリアが小さいためかその加熱は非常に早い印象です。

静音化対策は必要かも

KP3Sの動作時のFANの音は非常にうるさく感じます。
これはKP3Sに限ったことではなく、おそらくノーマル状態のEnder3 V2も同じくらいのレベルだったと思います。

そのためEnder3 V2では搭載されている4つ全てのFANを交換し静音化させました。
FAN交換の効果は非常に高く、無音とまではいきませんが横で映画を見ても全く問題ないレベルにまで静音化出来ました。
毎日のように3Dプリンタを使っていると静音化によるストレス軽減の効果は大きいと思います

KP3Sもこれから長く使っていくことを考えるとFANの交換はしておきたいところです。
FANの交換は1つを変えると他が気になりと、結局全て変えたいとなりそうですが・・・(Ender3 V2の時がそうでした)

KP3Sでは電源ユニット(PSU)用のFANと造形物冷却用のFANはまず交換したいところです。

ちなみにPSUには、6015サイズの24V FANが使われています。

造形物冷却用には5015サイズの24V FANが使われています。
この2つのFANは静音FANに交換しておきたいところです。

まとまった時間が取れる時にFANの交換作業をやってみようと考え電源ボックスのFANカバーを試作していますが、パーツを分割しないとサイズ的にKP3Sでは造形ができません。
このように造形エリアの小ささが問題になる場面は結構出てきますよね。

フィラメントについて

付属のPLAフィラメントがあまり品質の良いものではありませんでした。(温度設定が低すぎたかな?)
初めての機種として選ばれた方はまずは扱いやすいPLAフィラメントからいろいろと造形させその感覚を探っていく感じになるかと思います。

個人的にPLAフィラメントはSunlu製RepRapper製のものを最近よく使っています。
安価なフィラメントのわりに綺麗な造形ができ扱いやすいなのでオススメです。

【SUNLU PLAフィラメント】寸法精度はバッチリ!安定して出力できる綺麗なPLAフィラメントです!
3Dプリンタ初心者でも綺麗な造形ができ扱いやすいRepRapper製フィラメント。コスパ&品質の良いフィラメントです!【PLA/PETG】

そしてフィラメントは吸湿による影響を受けやすいので、このようなドライボックスを作っておくと便利となります

【3Dプリンタ】フィラメント送り出し機能が付いたドライボックスをDIYしてみました!(ダイソー密封容器5.5L使用)

また、ドライボックスからのPTFEチューブをガイドするためのパーツも作ってみました。
KP3Sでも便利に使えているのでよかったら使ってみて下さい。

【3Dプリンタ】フィラメントドライボックスからのPTFEチューブをフレームに固定するフィラメントガイドを作ってみました!【STLデータ公開】

リードナット取り付け穴の位置がズレている!

1ヶ月ほどKP3Sくんを使ってきましたが、どのような機種なのか雰囲気伝わったかと思います。
それでは次に冒頭でご紹介したようにZ軸のトラブルについての話になります。

初めての3DプリンタとしてKP3Sを使われる方だと、おそらく影響が出ているかも分からない状態で運用開始となると思います。
まずこの項目を読んで頂き、テスト出力の際に造形物に影響が出ていないかなどのチェックをされるのがいいと思います。
気付かないまま使っていると、後々トラブル等発生した時の問題切り分けが面倒となってしまいますからね!

それでは私のKP3Sで出た具体的な症状として、ガントリー部分(プリントヘッド)を固定するためのリードナットの取り付け穴位置がズレているというものです。
写真では少し分かりにくいのですが、スクリューロッドを正常な垂直になるように挿し込むと正面から見て左(写真では右側)にズレているのが分かるかと思います。
KP3Sでは個体差なのかこのようにリードナットを挿し込む穴位置がズレているものが一定数あるようです。

そして私の機体ではZ軸のステッピングモーターの取り付けにも問題がありました。
正直組んでいる時は両方とも全く気づかないレベルのものとなります。

KP3Sを始めて購入された方は、まずこのZ軸にトラブルがないかチェックしておくのがいいかと思います。
目視では分かりづらいものとなるので、まずテスト出力である程度高さ方向が大きいものを出力させてみると分かりやすいと思います。

Z軸に問題がないか確認してみる

リードナット取り付け穴の位置が微妙にズレているトラブルはKP3Sでは一定数あるようです。
ある程度3Dプリンタをやられている方なら出力された造形物を見れば判断出来ますが、3Dプリンタを使うのが初めてだという方は何度かテスト出力を行い確認しておくのがいいと思います。

私の場合、XYZテストキューブをまず出力させてみました。
高くなるにつれズレみたいなものが出ているなとは感じていましたが、1発目のテストでスライサーもデフォルト設定だったので加速度等スライサー側の調整で問題ないだろうと思っていました。

次にベンチの船を造形してみました。
高さが高くなるにつれ周期的にズレが大きく出ていますね。

KP3Sの造形エリアは高さ方向に最大180mmとなっています。
試しに最大サイズに近い円筒形ものを出力させ試してみるとズレは非常に顕著に出てきました。

リードナット取り付け穴がズレているためスクリューロッドが垂直になっておらず軸の中心がブレて波打った状態になっているということですね。
この時点で初めてリードナットの取り付け穴がズレていることを知りました。
本体を組んでいる時は目視では確認しづらいレベルの微妙なズレなのですが、まず組み終わったらこのような背の高いものでテスト出力して確認してみるのがいいかと思います。

ちなみにこちらは修正後の写真となります。
使っているモデルが違いますが、表面はツルッツルです。

モーター軸の垂直が取れていない問題!

リードナット取り付け穴がズレている問題に加え、私の機体ではZ軸のステッピングモーターの軸の垂直もどうも上手く取れていないようでした。
つまりモーターが傾いて接地されているのでこれも大きな要因となっていたようです。(ダブルできたかーって感じです)

今回このZ軸のトラブルでは、moyashiさんにいろいろとアドバイスをもらい助けて頂きました!(ありがとうございましたm(_ _)m)
Twitterでのやり取りも残しておくので参考になればと思います。

そしてmoyashiさんのサイトでもこのKP3SでのZ軸の問題を詳しく解説されているので、同様のトラブルでお困りの方は参考になると思います。

参考 Z軸の不具合対策KINGROON KP3S INFO

上記サイトではモーター軸の垂直が取れていない方のサイトも紹介されていました。
まさしく私と全く同じ症状となります。

少し話が前後してしまいますが、リードナットの穴位置問題を修正してもスクリューロッドのブレが生じるようなのでモーター側も疑ってみました。
差し金を当ててみると分かりやすいのですが、モーター単体で動かし上から見てみると波打っているのが確認できました。
ステッピングモーターの軸自体が曲がっているならモーター交換となるのですが、どうやら固定に問題があるようです。

この際なのでガッツリとバラしてみることに。
内部の構造を確認すると分かりますが、KP3SはX軸・Y軸にはリニアガイドレールが使われその精度は高そうなんですが、このZ軸固定部分はどうでしょうかね?

内部にVフレームがありモーターを固定しているものだと思っていましたが、どうやらそうではなく金属製のボディーに直接モーターが取り付けられています。

そしてZ軸のVフレームは内部に横梁が1本取られていてそこに固定する形状となっています。
プリントヘッドの重さはモーターに全てかかっていて、弱いボディーではないのですがモーター前方にはVフレームを通す大きな穴が空けられているためこの部分の強度や精度に関してはどうかと思います。
価格なりの部分がここに来たのでしょうかね?

モーターにかかる重量を内部のフレームを固定している梁で押さえ込み下がらない形状には一応なっているようですが・・・フレームの上にフィラメントのスプールなどを乗せるのは、あまりよろしくなさそうですね!

モーターの固定はワッシャーを挟むことで対応しました。
あとはリードナットの穴位置問題ですね!

リードナット穴位置ズレ問題

モーター軸の垂直が取れたので、これでリードナットの穴位置のズレを修正していきました。
通常の状態ではリードナットを取り付け穴部分に挿し込むとほぼ遊びが作れない状態です。

修正パーツを使って少し遊びを作り穴位置を左にずらす(正常な位置にする)というものです。
下写真のように正常な位置ではだいぶ左(下写真では右方向)に寄っているのが分かります。

moyashiさんが作られた修正パーツを使わせて頂きました。
最終的に以下記事内で紹介されているシンプルな形状のものを使っています。(lead_nut_spacer.stlというファイル)
上記写真のものとは違いますが理屈は同じです。

参考 KINGROON KP3S 2.0改造事例KINGROON KP3S INFO

あとはスクリューロッドを通常通り垂直に固定すれば問題解決となりました。
このあたりの固定方法も上記moyashiさんのサイトで詳細に解説されています。
その他KP3S関係の情報も多くまとめられているサイトなのでこれからも参考にさせて頂きたいと思います。

リードナットを固定する穴が正常な位置にあれば購入直後にこんな面倒な作業をする必要はなかったのですがね!

初めての3Dプリンタでこのトラブルに遭遇していたらと考えると・・・ちょっと複雑な気持ちになります!

最後に!

複数台の3Dプリンタを使うようになりある程度の比較が出来るようになりましたが、Ender3 V2やArtillery Geniusなど低価格帯の部類に入る3Dプリンタの中では断トツでコスパの高い機種になるかと思います。
そして使い比べてみると造形エリアの小ささがネックになる場面が私の場合ですが多々ありました。

使用用途が合致すれば精度のよいコスパの高い機種になりますが、その点だけは初めての3Dプリンタとして選ばれる方はじっくりと考慮された方がいいかと思います。

既に3Dプリンタをやられている方のセカンドマシンとしては、もうこの価格なので文句の付けようがないと思います。
しかし内部構造を見てみると、Z軸の固定方法やベルトテンショナーの固定など価格なりな部分も多い印象も受けます!

極稀にZ軸にトラブルをかかえる個体があるようで私もそれに当たってしまいましたが、これが初めての3Dプリンタだったらと考えると微妙な気持ちになります。
本記事を書いている時に気付きましたが、明日で3Dプリンタ歴1年となるようです。
初めてのテスト出力で感動したのを今でも覚えています。
ここから3Dプリンタに完全にハマっていくわけですが、初めての機種でいきなりトラブルに遭遇していたら感動も半減していただろうし・・・いろいろと考えると初めての機種選びは重要なんだなと思ったり・・・

冒頭でもご紹介しましたが、「初めての3Dプリンタのおすすめは?」というご質問に答えるのはやはり難しいですね。
慣れなどの問題もありますが、本体サイズが小さいというメリットもありますが、その反面造形エリアの小ささやレベル調整など細かい所の使い勝手が悪くなるというデメリットにもなっているように感じます。

この価格なので全てを望むことは出来ませんが、これまで3台の3Dプリンタを使ってきた私個人の意見としてこの3台の中から選ぶなら1台目の3DプリンタとしてはEnder系の機種を選ばれる方がトータルで考えるといいような気がします。

低価格帯の3Dプリンタなので初めての3Dプリンタという目線で書いてきましたが、既に3台目となる私の環境では第一線で活躍してくれています。

造形に関しては非常に綺麗で精度もいいようなので全く問題にはならず、製作物のテスト出力でも寸法精度も問題ないので複数台運用するセカンドマシンとしても非常にコスパがいい機種になるかと思います。

KP3Sの主な特徴
  • 安価で造形品質はよくコスパの高い機種!
  • 標準構成でTitanエクストルーダーが使われている!
  • X軸・Y軸にリニアガイドレールが標準で使われている!
使い勝手の悪いところ
  • 造形エリアが狭く(185mm×185mm)使用用途に合致しなければ使いづらい場面が多い!
  • レベル調整等、サイズが小さいがゆえに使いにくい部分がある!
  • FANの騒音が大きい!
  • 極稀にZ軸にトラブルを持つ個体がある!

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