11月25日発売 書籍『Arduinoと3Dプリンタでロボットを作ろう』を出させて頂きました!

Sunlu S1(eBOX Lite)フィラメントドライヤーにPTFEチューブ&湿度計をマウントできるブラケットを作ってみました!【STLデータ公開】

3Dプリンタ関連の必須アイテムと言えばいろいろとあります。
その中で使用頻度はそれほど高くありませんが、3Dプリンタをやるならフィラメントドライヤーは1台持っていると便利となります。

3Dプリンタのフィラメントドライヤーは、eSUN eBOXSUNLU S1などがよく見かけるメジャーなものとなるのでしょうか?
最近ではCrealitySOVOLさんが同様のフィラメントドライヤーを新しく発売しました。
また、フードドライヤーを使われる方も多いようですね!

私はSUNLUというメーカーが好きでSUNLU製フィラメントを使う機会が多いのですが、そんなことからSUNLU S1というフィラメントドライヤーを使うようになりました。

【SUNLU FilaDryerS1】Sunlu製フィラメントドライヤーを試してみる!3Dプリンタユーザーは1台持っていると便利ですね!

当初このようなボックス形状のフィラメントドライヤーは密閉性に関してあまりよくない!ような話を聞いていたのですが、実際SUNLU S1を使ってみると気密性は十分保たれるボックスのようです。

フィラメントを加熱後、ボックス内にシリカゲルなどの除湿剤を入れておけば常時庫内の湿度を20%前後の状態で保てるようです。
これなら加熱処理後、そのまま除湿管理しながら3Dプリンタ出力の際に使用できますね。

そこで今回、このSUNLU製フィラメントドライヤーS1にクイック継手とPTFEチューブを取り付けるためのブラケットを作ってみました。
フィラメントの送り出しがスムーズになり使い勝手は非常に良くなりました。
またSUNLU S1には湿度計が付いていないのですが、後付で湿度計を取り付けることが出来るブラケットも作成しました。

SUNLU S1フィラメントドライヤー用クイック継手&PTFEチューブブラケット

3Dプリンタをやられている方なら必要な場面がきっと出てくるフィラメントドライヤー。
昨年末に初めての3Dプリンタと一緒に購入したPLAフィラメントがあるのですが、この当時はフィラメントの防湿保管の重要性なんて全く知らず、ほぼそのまま使用していたものとなります。

季節的に湿度の低い冬場だったので、またPLAは他のナイロン系素材などと比べるとそれほど大きな影響はないように感じますが、それでもこのようなブリッジ形状の造形では吸湿の影響でかなりの糸引きが発生するようになりました(写真右)。
完全にフィラメントが吸湿した状態ですね。

吸湿した状態のフィラメントでは造形中に頻繁に「パチッ、パチッ」と音が鳴り、表面を見ると分かりますがフィラメントの押し出しも不規則になっているのが分かります。

4時間ほど加熱処理してあげると、写真左の状態までは回復するようです。
フィラメントドライヤー、なかなか優秀ですね!

eSUN eBOXには湿度計が内蔵されているようですが、このSUNLU S1には内蔵されていません。
重量計やファンなど付加機能が多いことからeBOXを選択される方も多いようですね。

実は私もeBOXの購入を考えていましたが、操作しにくいといった話を伺い、また加熱性能(ヒーター)はS1の方が・・・などの話を聞いたのでまずはS1を購入してみました。(後日ご提供頂けるeBOXも試してみる予定です)

SUNLU S1フィラメントドライヤーの詳細なレビューは後日したいと思いますが、2週間ほど使ってみて気になる箇所があったので今回ブラケットを作成してみました。

防湿管理しながら運用できるドライボックスとしては、以前自作したものは非常に使い勝手がよく便利に使えています。

【3Dプリンタ】フィラメント送り出し機能が付いたドライボックスをDIYしてみました!(ダイソー密封容器5.5L使用)

冒頭でもお話したようにこの手のフィラメントドライヤーはその構造上、密閉性に関しては完璧とは言えないかもしれませんが、それでも購入前に持っていたイメージよりはかなりS1は優れているように感じます。

加熱処理後、そのままシリカゲルを入れておくと庫内の湿度を20%前後まで下げることが出来るのでそのまま運用しても全く問題なさそうです!
ただS1の前面に付いているフィラメント送り出し口は大きく、庫内の防湿の事を考えると極力塞いだ方がいいですし、使用にあたりこの部分でフィラメントが削られ・・・なんてこともあります。

またS1は3mm径までのフィラメントに対応していることから、1.75mmフィラメント用のPTFEチューブ(内径2mm/外形4mm)ではこれも綺麗に固定することが出来ないのでこの部分に取り付けるブラケットを作りました。

今回製作したものはクイック継手を使って固定する形状のものとなります。
固定できる穴部分の径が6mm程しかないので強度のことを考えると非常に寸法調整に苦労しました。

私の使用環境での理想では30°ほど傾斜角度を付けたかったのですが、強度を優先し今回10°の形状としています。
またPTFEチューブ(φ4)を庫内まで貫通させてしまうと、これも強度が非常に弱くなるため最終的にこのような構造のものとなりました。
取り付けるクイック継手はPC4-M10サイズで作っています。

またS1には湿度計が内蔵されていないので、小型温湿度計を取り付けられるものも作りました。

加熱処理後、そのまま湿度管理をしながら運用でき便利になるかと思います。

興味ある方はThingiverseにデータをアップしているので使ってみて下さい。

上記2タイプのブラケットとS1上部にあるフィラメント排出口を塞ぐキャップデータも入っています。

参考 Sunlu S1 / eSUN eBOX Lite FilamentDryer PTFE Connector & Hygrometer bracketThingiverse

【追記】eSUN eBOX Lite用のパーツも追加で公開しました!

eSUN eBOXシリーズの新商品eBOX Liteフィラメントドライヤーも使うようになりました。

【eSUN eBOX Lite】3Dプリンタの必須アイテム「フィラメントドライヤー」を試してみる!

eBOX Liteにはチューブを固定するためのパーツが付属していますが、付属チューブは太くて取り回しがしづらく4mmのPTFEチューブを固定することもできますがスポスポと抜けてしまうことから、eBOX Lite用の継ぎ手パーツも作ってみました。

上記ThingiverseページにSunlu S1用と共に公開しているので興味ある方は使ってみて下さい!

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