昨年末に初めての3Dプリンタ『Ender3 V2』を購入して以来、完全に3Dプリンタにハマっております。
2台目となる『Artillery Genius』も導入し現在2台体制で楽しんでいます。
そしてもうすぐ3台目となる3Dプリンタも届く予定ですが・・・それはまたあらためてご紹介出来ればと思います。
完全に3Dプリンタ沼にハマっているわけですが、今回はオススメのフィラメントをご紹介したいと思います。
3Dプリンタ歴も半年以上が経ち、よく耳にするメーカー製のフィラメントも多数使ってきました。
これまで使ってきたフィラメントの素材は、PLAやPLA+、PETGやTPUを使ってきました。(ABSはまだ使ったことがありません!)
現在の私の環境(主に電子工作での使用用途)でよく使うフィラメントは、PLAやPETGになります。
これらの素材は初心者でも比較的パラメーター調整もしやすく扱いやすいフィラメントの部類に入るかと思います。
それでもメーカーによって調整が難しかったり、パラメーター出しに手こずることも多数あります。
今回ご紹介するフィラメントはRepRapper製フィラメントとなります。
AmazonにもRepRapperストアがあり入手しやすく、3Dプリンタを始めたばかりの方でも扱いやすく綺麗な造形が出来るファラメントになります。
そして安価な割に品質の良いコスパの高いフィラメントになるかと思います。
目次
【RepRapper製フィラメント】扱いやすく綺麗な造形が出来る品質&コスパの良いフィラメントです!
これまで多くのフィラメントを使ってきましたが、その中でも扱いやすいフィラメントと言えば今のところ私の中ではCrealityやSunlu、そして今回ご紹介するRepRapper製のフィラメントが挙げられます。
PLAに関しては、Creality・Sunlu・RepRapperの3メーカーのものは共に低価格の部類に入るフィラメントとなりますが扱いやすく綺麗な造形が出来る印象です。
ほぼ同じような印刷設定で仕上がりも特に大きな違いは感じられず綺麗な造形ができます。
CrealityやSunluは印刷温度200℃、RepRapperでは少し高い210℃くらいの設定でほぼ糸引きも発生せず綺麗な造形に仕上がります。
特にSunlu製のPLAフィラメントは寸法精度もいいことからこれまで好んで使ってきました。
電子工作用途で使うパーツなどでもキチンと寸法精度を出すことが出来ます。
そして最近のお気に入りPLAフィラメントとしてRepRapper製フィラメントも使うようになりました。
造形物の仕上がりもSunlu製のものと比べても同様に綺麗な造形ができPLAに関しては糸引きなどの発生もほぼ皆無となり、積層面も目立ちにくく非常に綺麗な造形が出来ます。
そもそもPLAは扱いやすい素材となりますが、RepRapper製フィラメントはみなさんご存知のメーカーとなり、そして安価で入手する事が可能でコスパ&品質の良いフィラメントだと思います。
RepRapper製フィラメントはもう5本ほど購入し使っています。
私のような3Dプリンタ初心者の方が造形を楽しむには、まずトラブらないことは絶対条件になるかと思います。
そして手頃な価格で印刷精度が高いことなども挙げられます。
- フィラメント径のバラつきや絡まり、ノズルのつまりなどトラブルが起きにくい!
- 印刷精度が高く造形物が綺麗に仕上がる!
- 比較的安価で購入ができる!
数本使用してみてこのようなポイントもクリアしているので個人的にはRepRapper製のものは非常におすすめできるフィラメントだと思います。(PLA/PETGフィラメントを試しました)
個人的な見解ではPLAに関しては、Sunlu製そしてRepRapper製フィラメントの大きな違いはほぼないように感じます。
出力時のパラメーター調整もほぼ同じで同様に綺麗な造形に仕上がります。
通常価格でいうとAmazonではほぼ同価格帯で販売されています。
私のPLAフィラメントの選定ポイントとしてはセールなどで安く売っている方を選択、またはカラーバリエーションによってSunlu製とRepRapper製を使い分ける感じとなっています。
扱われているPLAフィラメントのカラーバリエーションとしてはSunlu製の方がレパートリーが多く、色味的な話で言うとRepRapper製フィラメントは比較的柔らかめな色合いのフィラメントが多い印象です。
そんな事でPLAフィラメントに関してはRepRapper製とSunlu製を使い分けている感じとなります。
ともに現在、お気に入りのPLAフィラメントです!
RepRapperフィラメントには、ノズル清掃用の針(0.4mmノズル用)が付属しています。
これ何気にありがたいんですよねー!
またフィラメントのパッケージ袋がチャック式となっているので、長期間使わなくなったらシリカゲルなどの除湿剤を入れて保管する・・・なんていう使い方もできそうです。
少し余談となりますが、PLAフィラメントにはパステルカラーっていうのでしょうか?マットな色合いで他のメーカーではあまり見ない色合いのPolyTerra PLAもあります。
Polymakerと言えば、もうご存じの方も多いメーカーだと思います。
少し粘性のあるフィラメントで温度設定等少し手間取りましたが、他のメーターにはない色合いのPLAフィラメントになります。
置物などオブジェ的な使い方をすれば非常にいい感じに仕上がります。
造形後の強度的なものは上記メーカー製のものと比べ少し弱い印象も受けます。
私の主な使用用途である電子工作などのパーツとしては使いにくいかな・・・なんて思ったりしています。
そして今回ご紹介しているRepRapper製のフィラメントは、ブラック・ホワイト・グレーには1kgスプール以外にも3kgタイプも販売されています。
通常3kgのPLAは5800円ほどとなりますが、Amazonでは最近よくセール販売されており3kgタイプのものが1700円ほどで売られていたりして非常にお得です!
この1ヶ月ほどの間で3回セールがあり、3kgスプールのものを格安で購入することが出来ました。
これで2回めです!
非常にお得なのでこまめにチェックしてみるのもいいかと思います。
またPETGフィラメントに関してもRepRapper製のものは非常に扱いやすい印象です!
PLAより少し高温(230℃くらい)で印刷スピードを少し落とすと糸引きもほぼなく造形することが出来ます。
こちらは先日Ender3 V2のFANダクトをカスタマイズした時のものですが、ノズルやホットエンドまわりで使うものなので熱耐性のあるPETGを使いました。
PETGフィラメントはPLAと比べ糸引きが多く出る印象ですが、上記設定で糸引きもほぼなくPLAと同じ感覚で綺麗に造形することが出来ました。
PETGフィラメントに関しては、Sunlu製のものは糸引きが比較的多く発生してしまう印象です。
PETGフィラメントはRepRapper製のものを選択するようにしています。
RepRapper製フィラメントを使った作例
RepRapper製のPLAやPETGフィラメントを使って最近作ったものの例をご紹介したいと思います。
非常に綺麗に造形することが出来ました!
【作例①】 ミニはんだ吸煙器の製作
電子工作などのはんだ作業で便利なミニタイプのはんだ吸煙器を作ってみました。
こちらはRepRapper製のオレンジPLAとグレーPLAを使っています。
表面はツルツル、積層面も目立ちにくく非常に綺麗な造形ができています。
ネジ形状部分の可動もよく、寸法精度もバッチリです!
この子の最終調整!
綺麗にハマるネジ形状ってやっぱ難しい😋
今回片側が球体のR形状にネジ溝作ってるのでかなり苦労した!USB端子が少し差しにくいのは基盤寸法的な問題でこれが限界かな🤔
縦置き&横置き両対応のはんだ吸煙器ってちょっと便利👍 pic.twitter.com/ZKW12pB8bP
— ガジェット大好き!! (@smartphone_jp1) September 9, 2021
【作例②】Ender3 V2 FANダクトをカスタマイズ
先日、Ender3 V2の静音化&冷却能力向上のためFANダクトのカスタマイズを行いました。
その際に先ほどもご紹介しましたがRepRapper製のPETGフィラメントを使いました。
高温になる部分のパーツなのでPLAよりも耐熱性のあるPETGフィラメントが適しているということですね。
PETGフィラメントはPLA同様、比較的扱いやすい素材ではありますが糸引きが発生しやすいフィラメントとなります。
少し速度を落としリトラクションの設定が決まればほぼ糸引きもない造形ができました。
PETGフィラメントでもRepRapper製のものは扱いやすく品質は高いように感じます。
非常に良かったカスタマイズなのでEnder3 V2ユーザーの方は、こちらの記事もご覧下さい!
【作例③】Ender3 V2静音化のためFANカバーの製作
こちらもEnder3 V2の静音化対策として、電源ユニットとメインボード冷却用FANの交換を行いました。
その際にRepRapper製PLAフィラメントを使いましたが、積層面も綺麗でかなりいいFANカバーが出来ました。
【作例④】多色出力でタイ・ファイターを製作
こちらはThingiverseにあったデータをお借りして作ったスターウォーズに登場する『タイ・ファイター』フィギュアとなります。
造形途中でフィラメントの色を切り替え多色出力でパーツを作っています。
非常にリアリティーがありカッコいいですよね!
使用フィラメントは、RepRapper製のグレーPLAとSunlu製のホワイトPLAを使っています。
もともと高解像度なデータですが、0.4mmノズルでも細かい所まで忠実に再現できています。
【作例⑤】1UPキノココースターの製作
こちらも2色フィラメントを使い多色出力で作っています。
PolyTerra PLAグリーンとRepRapper PLAホワイトを使っています。
PolyTerra PLAフィラメントは他のメーカーではあまりお目にかかれないパステルカラーでこういう造形物は綺麗に仕上がります。
造形途中でフィラメントのチェンジが出来ると造形物のリアリティーが一気に上がり製作物の幅も広がりますね。
造形途中のフィラメントチェンジは、スライサーCuraのスクリプトを使うと比較的簡単に行うことが出来ます。
便利な機能なのでこちらの記事も参考にして下さい!
カラーサンプルを作っておくと便利!
作例を少しご紹介しましたが、手持ちフィラメントが増えてくるとカラーサンプルを作っておくと非常に便利となります。
フィラメントは同じ素材でもメーカーによって色合いが結構異なってきます。
例えば、今回RepRapper製フィラメントを見てきましたが同じオレンジ色のフィラメントでも他メーカーのものと比べるとだいぶ色合いが違ってきます。
手持ちフィラメントの数が増えてくるとこのようなカラーサンプルを作っておくと便利となり、色味の違い等を確認でき今後フィラメント購入の際にも役立ちます。
最後に!
PLA・PETGともにRepRapper製のフィラメントは扱いやすく綺麗に造形できるフィラメントになるかと思います。
安価な部類のフィラメントとなりますが、トラブルもなく品質が良いフィラメントなので最近非常に気に入って使っています。
まだまだ使ったことがないメーカー製のフィラメントは多いので、随時ご紹介できればと思います。
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