最近2S Whoopを飛ばすようになり、これからの多セル環境に対応すべく導入したバランス充電器『iSDT D2 200W 24A AC Dual Channel Output Smart Battery Balance Charger』。
これまで『iSDT PC-4860S パラレルボード』を導入、D2本体の基本操作&設定などやってみましたが、今回は実際にバッテリーの充電方法(放電モード・ストレージモード)をご紹介します。
目次
iSDT D2充電器の充電設定から実際にバッテリーを充放電してみる!
まずは[タスク設定画面]から充電(放電またはストレージモード)の設定をしていきます。
このiSDT D2充電器には独立した2つの充電ポート(CH①とCH②)があります。
バッテリーをセットし充放電の設定は、まずCH①またはCH②ボタンを押し充電するポートを選択します。
CHボタンでポートを選択後ジョグダイヤルを押すと、そのCHの[タスク設定画面]が表示されます。
この[タスク設定画面]からまずは[Select task]で充電モードを選択します。
- Charge 充電モード
- Discharge 放電モード
- Storage 保存モード
①Charge 充電モードの設定!
まずは通常の充電モードを設定してみます。
[Select task]でChargeを選択。
Battery type : バッテリーの種類を選択
充電するバッテリーの種類を選択します。
Cell Voltage : 各セルの電圧を選択
1セルあたりの電圧を選択します。
上記の[Battery type]で選択したバッテリーの種類に応じて標準的な値(Lipoなら4.2V、LiHVなら4.35Vなど)が自動的に選択されますが、0.01V単位で変更することもできます。
Cell count : バッテリーのセル数の選択
こちらもバランス端子を接続していると自動的にセル数が選択されます。
Current setting : 充電電流の選択
充電電流を何アンペアにするか選択します。
Lipoバッテリーの充電は1C充電が基本となります。
1Cとはバッテリーが1時間で充放電できる能力のことを表しています。
【例】1000mAhのバッテリーで例えれば、1C充電とは1000mA(1.0A)の電流値となります。
したがって1000mAhのバッテリーを1C充電する際は1.0Aの電流で充電することとなります。
ここでは3S 450mAhのバッテリーを接続しています。
よってこの場合の1C充電=0.45Aとなるので、0.4Aに設定。
またパラレルボード使用時は、接続しているバッテリーの本数をかけた値となります!
こちらは350mAhのバッテリーを4本をパラレルボードに接続しています。
この場合1C充電(1本あたり)=0.35Aなので、バッテリーの本数をかけた0.35(A)✕4本=1.40Aとなります。
Start task : 充電の開始
以上、充電設定(タスク設定)が完了したら[Start task]で充電を開始します。
充電中は充電時間、電流値、充電容量、各セルの電圧が表示されます。
その他、充電中にジョグダイヤルを回すと各セル合計の電圧(バッテリー電圧)や消費電力、本体温度が表示されます。
さらにジョグダイヤルを回すと、各セルの内部抵抗値も表示されます。(内部抵抗値は充電中のみ表示することができます)
劣化が進んでくると内部抵抗値は大きくなっていきます。
決まった基準値的なものはないようで、使用していく際の変化を見て判断するようですね!
また充電中でもジョグダイヤルを押すことにより充電電流値を変更することができます。
②Discharge 放電モード!
次にDischarge(放電モード)です。
上記と同様の手順でタスク設定し、[Cell Voltage]で設定した電圧値まで放電を続けます。
デフォルトでは3.30Vに設定されています。
放電モードでは、電流値及び容量値がマイナス表記で表示されているのでわかりやすい!
③Storage 保存モード
最後にStorage(保存モード)です。
長期でバッテリーを使用しない時などに使用します。
上記と同様にタスク設定をし、バッテリー電圧を[Cell Voltage]で設定した電圧値になるように充放電(指定した電圧より高い時は放電、低い時は充電)します。
共通タスクの設定!
このiSDT D2充電器には独立した2系統のポートがあるので、CH1タスクとCH2タスクを個別で設定することによりセル数やバッテリーの種類が違う場合でも同時に並行して充放電することができ大変便利です!
また同種のバッテリーを充電する際、CH①とCH②ボタンを同時に押すことにより[共通タスク]の設定ができ2系統を同じ条件で充放電することができます。
バランス端子のみの接続では充電不可!
Lipoバッテリーでバランス端子のみの接続で充電を試みてみましたが、こちらは対応していないようです。
『FuriousFPV Smart Power Case』をこのiSDT D2充電器で充電するには付属のケーブルを使用することとで可能となります。
XT60端子のみ接続での充電は可能!
また、XT60端子のみ接続の場合では各セルの電圧は表示されませんが充電自体は可能となっています。
バランス端子を接続していないので各セルの電圧はもちろん表示されません。
充電をスタートすると、iSDT D2充電器側でセル間電圧を計測できないため確認の警告が出ますが問題なく充電できます。
以上、iSDT D2充電器の充放電設定方法でした!
独立した2系統の充電ポートが大変便利で、何より直感的に操作でき使いやすいのがいいですね!
外での充電用に同iSDT製のコンパクトサイズの充電器『iSDT Q6 Pro』なんかの購入も検討しています。
それはまた別の機会に!
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