2セル以上の機体を飛ばすようになると、そのバッテリーの充電にはバランス充電器というものが必要となってきます。
私が現在使っているバランス充電器はiSDT製の充電器を2台所有していますが、使用用途により使い分けています。
まずiSDT D2充電器は、内部に独立した2系統の回路が内蔵されておりセル数の違うバッテリーを分けて同時に充電したり、充電しながら片側で放電なんて使い方もできます。
入力側はACとなるので自宅据え置きで使うにはこれ1台で事足りています。

そしてもう1台iSDT Q6 Pro充電器は、上記D2と比べて1系統のみとなりますがコンパクトなので野外でも便利に使えます。
こちらはDC入力となるので大容量バッテリーを利用すれば野外での充電にも使え、もちろんACアダプター等使えば自宅でも使うことが出来ます。

そして今回、iSDT製の新しいバランス充電器『iSDT 608AC』をご紹介します。
簡単にご説明すると、上記D2充電器とQ6 Pro充電器のちょうど中間に位置する充電器になるかと思います。
自宅ではACケーブルを挿しコンセントからの充電ができ、そして電源ユニットを取り外すとさらにコンパクトになりDC充電が可能となり大容量バッテリーなどの組み合わせで野外利用にも便利となります。
Q6 Pro充電器は野外充電では問題なく便利に利用しています。
そして帰省や旅行の際の持ち出し用としても使っていますが、私の使っているACアダプター(12V 3A出力)ではパワー不足でエラーが出る場面があります。
3Aの入力に対して出力側は大体1.5Aまでといったところでしょうか、例えばパラレルボードに300mAhバッテリー×6本で1C充電しようと思うと1.8Aとなるので、このような場合に充電エラーとなります。
安定化電源を利用する方法もありますが、自宅での使用は私の場合D2充電器があるし、持ち出して使用する事を考えると荷物も嵩張るし・・・
そこで活躍してくれるのが今回ご紹介するiSDT 608ACです。
自宅ではAC(コンセント)で利用し、野外利用時は電源ユニットを外しコンパクトに持ち出し大容量バッテリーなどと組み合わせて使うなんて使い方ができます。
お正月実家に帰省の際にこのiSDT 608ACを持って帰りましたが、このサイズでAC/DC対応となかなか便利です。
さすがにD2を持って帰るにはサイズ的に・・・ですからね!
いつもながら、かなり前置きが長くなりましたがiSDT 608AC見ていきましょう。
バランス充電器 iSDT 608AC
付属品
充電器本体にACケーブル、マニュアル、iSDTステッカー、ゴムパッドが付属しています。
今回Banggoodさんご提供品を紹介しています。
プラグの形状が国内で使用できるものとは異なります。
国内販売店での購入ではプラグの形状が変更されているのか?分かりませんが、変換プラグを用意する必要があります。(D2の方では変換プラグが付属していました)
私はD2充電器でも利用しているこちらのケーブルを事前に用意し利用しています。
Amazonで300円ほどで買えるので(変換プラグの方が高い)こちらの方がいいかもしれませんね。
製品仕様
iSDT 608AC AC 60W DC 200W 8A BattGo Smart Battery Charger
充電電力:AC 50W / DC 200W
充電電流:0.1〜8.0A
放電電力:10W
放電電流:0.1〜1.0A
入力電圧:AC 100〜240V / DC 10〜30V
出力電圧:DC 1〜30V
サポートバッテリー:LiFe、Lilon、LiPo、LiHv 1-6S / Pb 1-12S / NiMH 1-16S
重量:350g
[iSDT製品サイト]
外観チェック
充電器本体の外観を見ていきます。
まずは電源ユニットを取り付けた状態。
ディスプレイのサイズはD2やQ6 Proを普段使っているとかなり小さく感じます。
基本的な操作は右側面にあるシャトルロールノブで行います。
クルクル回して項目を選択し、押し込んで決定といった感じです。
向かって左側面にACケーブルを差し込む端子とファンが設置されています。
そして正面下側に出力端子(6セルまで対応バランス端子&XT60端子)と本体ファームウェアアップデート用端子があります。
iSDT製充電器は、SCLinkerを使い本体ファームウェアのアップデートを行います。
D2やQ6 Proもこれを使いアップデートを行いましたが、このiSDT 608ACは端子の形状が違うみたいですね!
対応するケーブルだけ付け替えればいいのかな?
分かりましたら追記しておきます。

そして本体底面。
付属のゴムパッドはここに付けろということなのかな。
そして上部電源ユニットを取り外してみます。
スライドして取り外す感じです。
入力用のXT60プラグが奥にあります。
Q6 Pro充電器と比べるとサイズ的にはこんな感じとなります。
コンパクトになりますね!
野外利用時は大容量バッテリーやパラレルボードと組み合わせコンパクトに使え、自宅では電源ユニットを取り付けACからの充電に対応とかなり便利な充電器だと思います。
またD2充電器とサイズを比べてみると、縦横の幅はほぼ同じですが高さ(厚み)は約半分程となります。
充電器基本設定
基本操作に関してはシャトルロールノブで直感的に行えるので問題ないかと思います。
iSDT製の充電器は直感的に操作しやすいのがいいですね!
まずは充電器の基本設定を簡単に見ていきます。
基本設定に関しては他のiSDT製充電器と同様なのでこちらの記事も参考にして下さい!

iSDT製充電器には特に電源ボタンというものがなくACアダプター(DCからも同様)からの給電で本体が起動します。
本体が起動したら、シャトルロールノブの長押しで基本設定画面へと移ります。
ACアダプター接続時
まずはACアダプター接続時の基本設定。
[Lowest Input Voltage]は17.0V、[Max Input Power]は55Wに固定されています。
Backlight | 液晶画面の明るさを調整します。 3段階で設定可能。 |
Volume | 操作時のビープ音の音量設定。 OFFから3段階に設定可能。 |
Completion Tone | 充電完了時やエラー等、完了音の設定です。 Single(1度だけ鳴らす)、Repeat(繰り返す)から選択可能。 |
System info | 充電器本体のファームウェアの確認ができます。 |
Language | 言語の選択。(日本語選択はできません) |
Self-test | 充電器本体の自己診断機能。 |
購入後まずは[Self-test]を行い充電器本体に問題がないかチェックしておくのがいいかもしれません!
問題ないようですね。
XT60接続時
次に電源ユニットを取り外しXT60からの給電時の設定も少し見ておきます。
上記【ACアダプター接続時】では選択出来なかった[Lowest Input Voltage][Max Input Power]の項目が設定できます。(その他は同じです)
入力側バッテリーの過放電等の防止の為に設定。
基本設定はこんなところです。
実際に使ってみる
iSDT製充電器の操作や充電方法(放電やストレージ)は共通しており、使ったことがある方は問題ないかと思います。
はじめてiSDT充電器を使うという方やまだ充電器選びを迷われている方は、こちらも参考にしてみて下さい。



まとめ!
私が使っているiSDT製充電器D2とQ6 Proのちょうど中間に位置する製品だと思います。
D2充電器のように2系統で同時充電とまではいきませんが、ACからの充電に加え電源ユニットの取り外しによりコンパクトになり野外ではDCからの充電など、かなり便利なバランス充電器になるかと思います。
普段使いはD2&Q6 Pro充電器で問題ないのですが、実家帰省時や旅行の際に持っていくのにAC/DC両対応でコンパクトなので活躍してくれます。
また、はじめてのバランス充電器選びをしている方にはオススメできる充電器になるかと思います。
iSDTさん、かなりいい所突いてきますね!
最後に少し不満点を挙げるとすれば、ディスプレイのサイズが小さい事でしょうか。
私は全く問題ないのですが、うちの母親なんかは文字が見えないと言ってました。(Q6充電器の半分くらい)
サイズ的にQ6 Proくらいのディスプレイが付いてればと思いますが・・・内部の構造的に?難しいのでしょうね!
- AC/DC充電両方に対応!
- 電源ユニットが取り外せコンパクトに!








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