- ファミコンコントローラーのCADモデルを製作しています!
- ファミコンコントローラー(1コン)の自作透明ケースを製作してみました!
- ファミコンコントローラーの2コンケースも設計し自作ケースを製作してみました!
前回、旧ファミコンのコントローラーをCADでモデリングし自作ケースを製作しました。
透明レジンを使いスケルトンケースとして作ったのですが、なかなか完成度の高いものになったと思います。
いいCADの練習にもなりました!
もともとはファミコンのコントローラーといったレトロなものの形状を活かし、自作のミニゲーム機製作に使えないかと考えCAD設計を始めたものとなります。
CADの練習も兼ねて形状を極力正確にトレースして本家コントローラーと比べても遜色なく使えるレベルにまで作り込んでみようという試みでやっていました。

このように既存のものの形状をCADで作れるようになっておくと、例えばファミコンの例で言うとコントローラに内蔵された基板を自作したカスタム基板に入れ替えて改造コントローラーを作るといったことにも応用出来ますね!

またCADの寸法取りのために入手したファミコン本体が手元にあったので、旧ファミコンをAV出力化(コンポジット出力)出来るように改造もしてみました。

これも電子工作的にはやっていて非常に面白く、自作のAV化カスタム基板やファミコン本体のクリアケースの製作も現在考えています。

全く別の目的でたまたまファミコンコントローラーのCADモデルを作っていたところから始まり・・・
ここ最近ファミコン関係のことをやっていて面白かったので、ここまで来ると折角なので2コンのコントローラーも同様にCADで設計し実際に製作してみることにしました。
ファミコンコントローラーの自作透明ケースの製作(2コン)
CAD設計
前回の記事で1コンコントローラー製作の話を書きました。
JLC3DPに発注し綺麗な透明レジンケースとして仕上げることが出来たので、今回もJLC3DPに依頼して2コンケースも実際に製作してみることにしました。
コントローラーの外形は2コンもほぼ同じ(内部形状はかなり異なりますが)、操作スイッチの位置も同じとなり前回かなり正確に1コンコントローラの形状は作り込んでいたので2コンの設計はそれほど時間はかかりませんでした。
操作スイッチの形状やサイズ・位置関係などは1コンと同じとなりCADのスケッチはそのまま使い回せるのですが、ビス固定穴やケーブル取り出し口、また基板形状は反転しているので新たに作り直す必要がりました。
また2コンにはマイクが付いているのですが、音量調整用のスライドスイッチが可動する部分は小さいためスケールやノギスといったもので寸法を正確に取ることが出来ず苦労しました。
取り付けるスライドスイッチのパーツを先に設計し、そこからサイズを逆算してケース形状を作り込んでいきました。
本家2コンのこの部分はスライドスイッチを左右に可動させマイクがOFFの時(左位置の時)にカチッと軽くストッパーがかかる構造なんですが、これを再現するために自宅の3Dプリンタで何度か試作して、2コンの設計では一番手間がかかった部分です。
2コンはマイク部分のモデリングが結構大変だった!
ノギスやスケールが入らない部分であり取り付けるパーツのサイズから逆算する必要があり・・・本家コントローラーのようなカチッと感もちゃんと表現出来た👌 pic.twitter.com/XJpWVq1scS
— ガジェット大好き!! (@smartphone_jp1) October 24, 2024
前回の記事でも書いたのですが、本家コントローラーの形状を忠実に再現するために各所寸法を正確に取っています。(一応取れていると思います)
自宅の3Dプリンタで造形することを考え、ビス固定用のボスなど強度的なことから少しデフォルメして太く作ってもよかったのですが・・・
形状的にサポートやオーバーハングなどFDM機だとどうしても製品のように綺麗に出力できない形状なので、自宅の3Dプリンタで作ることは想定せずJLC3DPに発注して製造することを前提に本家コントローラーのサイズを忠実に再現し反映させた形状にしています。
前回の1コンの製作や他の製作物でJLC3DPのレジン系マテリアルはこれまで何度も試しているので、強度的に問題になることはないと思います。
JLCPCB / JLC3DPにケースを発注
前回の1コン同様、今回もJLC3DPに製作を依頼しました。
このサイズの造形物だとJLC3DPでは10ドルほどで製作することが出来ました。
こちらが透明レジン(8001 Resin)で製作したケースです。
この精度のものが外注で安価で製造する事が出来るのは素晴らしいですね!(アルミプレートパネルは別途入手したものです)
最近電子工作用途でJLC3DPを利用して3Dプリントパーツの製造をかなりの頻度で利用するようになったのですが、安価でこの精度のものが作れるのはほんと驚きです!
国内の同サービスを利用すると軽く数倍以上の値段がかかってしまうので、電子工作に限らず他の趣味や用途でも活用出来そうです。
JLC3DPへの発注方法も簡単に見ておきます。
今回JLC3DPに発注して製作した本透明ケースは[SLA(Resin)]の[8001 Resin]という透明レジンを選択し製作したものとなります。
このサイズの造形物ならトップケースが約5.6ドル、ボトムケースが約4.4ドルで合わせて10ドルほどで製作することが出来ます。
配送方法にOCSを選択すれば送料は約2ドルなので、トータル12ドルほどで製作することが出来ます。
サンディングやオイルスプレーといった後処理も無料でやって頂けるので、表面は綺麗に仕上げられアクリルのような透明感のあるスケルトンケースとして作ることが出来ます。
この価格で作れるのは驚きですね!
補修用のこのような復刻版アルミパネルも販売されているようなので、プレートを付けるとクオリティーも上がり本家コントローラーと比べても全く遜色なくいい仕上がりです!
JLC3DPへの3Dプリントパーツの発注方法はこちらの記事で詳しくまとめているのであわせて見て頂ければと思います。

今回透明スケルトンケースとして製作したのですが、JLC3DPではレジンのスプレー塗装サービスも開始されました。

前回の記事で少し書いたのですが、ファミコンカラーに近い?[Vermilion]というカラーを指定して光沢・マットの2パターンもテスト的に作ってみました。(こちらは1コンです)
本家ファミコンカラーの赤は調べてみると正確なカラーコードは公開されていない?ようなので今後のカラーサンプルとして試しに作ってみたのですが・・・
本家カラーとは色身がちょっと異なりますね!
CAD上でPANTONEカラーコードで比べてみるとかなり近そうな色味だったのですが、Redを指定した方が近いのかな?
雰囲気はいい感じなので、冒頭でご紹介したファミコンコントローラー型のミニゲーム機を製作する際に使ってみようかと考えています。
コントローラー用カスタム基板も作れますね!
1コン用のCADデータ設計では、USBゲームパッド化させる自作基板も製作しました。
本家コントローラーの内部基板と入れ替えてレトロなUSBゲームパッドとして使うことが出来ます。

今回2コンのケース形状のCADモデルが作れたので、同様に内部の基板形状もトレースしておきました。
これで2コンも同様に改造基板を作ったりと利用することが出来ます!
2コン用のUSBゲームパッド化基板も作ってみようかな?
最後に!
ファミコンコントローラーの2コン用ケースも無事に自作することが出来ました!
そしてファミコン本体のAV化により自作したコントローラーを使いゲームをプレイ出来るようになったのですが、今のところ2コンでプレイ出来るゲームカセットが手元にないので動作確認が出来ていません。
マイク部分の確認は出来ましたがスイッチ操作のテストがまだなので、動作確認が出来たら製作したケースデータをダウンロード出来るように追記しておきます。
2コンはマイク部分のモデリングが結構大変だった!
ノギスやスケールが入らない部分であり取り付けるパーツのサイズから逆算する必要があり・・・本家コントローラーのようなカチッと感もちゃんと表現出来た👌 pic.twitter.com/XJpWVq1scS
— ガジェット大好き!! (@smartphone_jp1) October 24, 2024
1コンの動作は問題なく2コンでもスイッチ位置は変わらないので問題ないはずですが・・・
中古カセットをなにか買ってきて動作確認後、1コン・2コン共にデータを追記しておきます。
興味ある方は使ってみて下さい!
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- ファミコンコントローラー(1コン)の自作透明ケースを製作してみました!
- ファミコンコントローラーの2コンケースも設計し自作ケースを製作してみました!
















はじめまして
今日、初めて記事を読みました。
ファミコンコントローラケースのデータを利用したいと思いました。
ケースデータをダウンロード、お待ちしております。