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KiCadでJLCPCB用製造データ(Gerber / BOM / CPL)を生成!プラグイン『JLCPCB Tools』の導入手順

基板(PCB)の発注&製造には、普段からJLCPCBをよく利用しています。

発注の際には基板データ(Gerberファイル)が必要で、さらにPCBA(部品実装サービス)を利用する場合は、BOM(部品表)CPL(部品配置情報)ファイルも用意しなければなりません。

しかしこれらファイルをKiCadから毎回手動で書き出し、形式を整えるのはなかなか手間のかかる作業です!

そこで役に立つのが、KiCadプラグイン『JLCPCB Tools』です。
PCB製造に必要なGerberファイルに加え、PCBAで必要となるBOMやCPLファイルを一括生成出来る便利なプラグインです。

参考 kicad-jlcpcb-toolsGitHub

私の場合ですが、KiCadをアップデートする際に毎回ミスって?しまいクリーンインストールした際に、その都度このプラグインを入れ直しているので、備忘録として導入方法をまとめておきます。

KiCadプラグイン『JLCPCB Tools』とは

基板製造メーカーに発注する際には、製造に必要なデータを用意する必要があります。

基板のみの製造であればガーバー(Gerber)ファイルだけを用意すればいいのですが、パーツの実装まで依頼するPCBAサービスを利用する場合は、さらにBOM(部品表リスト)CPL(部品配置データ)ファイルも準備しなければなりません。

PCB製造に必要となるファイルは次の3種類です!

PCB製造に必要なデータ
  1. Gerber(ガーバー):基板データ
  2. BOM:部品表リスト
  3. CPL:部品配置データ

ガーバーファイルだけならKiCadのプロットファイルのエクスポート機能で簡単に生成出来ますが、PCBAを利用する際に必要となるBOMやCPLファイルをKiCad上で手作業で作成するのは、フィールドの整理や部品情報の整形が必要で、結構手間のかかる作業となります。

そこで便利なのが、JLCPCBの製造データ作成に特化したKiCad用のプラグイン『JLCPCB Tools』です。
このプラグインを使えば、ガーバー・BOM・CPLの3つの製造データを自動生成してくれ、JLCPCBで実装出来るLCSCパーツの割り当てなどを行えるという大変便利なツールです!

導入手順

JLCPCB ToolsはKiCadのプラグインです。
導入は、KiCadの『プラグイン&コンテンツマネージャー』から行います。

STEP.1
プラグイン&コンテンツマネージャー
KiCadの『プラグイン&コンテンツマネージャー』を開きます。

STEP.2
リポジトリの管理
コンテンツマネージャーの[管理]を開きます。
[リポジトリを管理]の[+]ボタンをクリックして以下URLを入力します。
[https://raw.githubusercontent.com/Bouni/bouni-kicad-repository/main/repository.json]
[Bouni’s KiCad repository]が追加されているのを確認し、[保存]します。

STEP.3
プラグインのインストール
コンテンツマネージャーに戻り、[Bouni’s KiCad repository]を選択します。

[KiCAD JLCPCB tools]が表示されるので、インストールをクリックします。
このままではインストールが開始されないので、[保留中の変更を適用]をクリックすると
プラグインのインストールが開始されます。

インストールが正常に完了したらプラグインの表示が[アンインストール]表示に変わっているので、これで完了です!

プラグインを立ち上げる

製造データ(Gerber / BOM / CPL)を生成したいKiCadプロジェクトを開き、PCBエディタを起動します。
すると上部ツールバーに新しく[JLCPCB]アイコンが追加されているはずです。

このアイコンをクリックすると、JLCPCB Toolsプラグインが起動します。

初回起動時は、LCSC部品データベースの取得や更新が行われるため、少し時間がかかる場合があります。
更新が完了すると、回路図やフットプリントに設定されたフィールドをもとに、LCSCパーツの自動割り当てや実装可能な部品候補の表示が行われます。

ここからは、割り当てられていないパーツにLCSC番号を紐付けたり、使用する部品を変更したりと、PCBA用データ(BOM / CPL)を仕上げていく感じとなります。

すべての部品の割り当てが完了したら、画面上部の[Generate]ボタンをクリックすると、Gerber / BOM / CPLの製造データが一括生成されます。

製造データの確認

データ生成が完了すると、プロジェクトが保存されているフォルダ内に[jlcpcb]という新しいフォルダが自動的に作成されています。
プラグインによって生成された各種ファイルは、このフォルダの中にまとめて配置されます。

フォルダ内にはいくつかのファイル・サブフォルダが作成されていますが、実際にJLCPCBへ提出する際に使用するのは [production_files] フォルダの中身になります。

このフォルダ内に、基板製造に必要なGerber / BOM / CPLの3種類のファイルが全て揃っているため、あとはJLCPCBの発注ページでそのままアップロードすればOKです。

JLCPCBの基本的な基板発注方法は、こちらの記事でまとめています。

【電子工作 / 基板製作】これから始める自作基板。JLCPCBでの基板発注ガイド(2025年版)

また、PCBAサービスの利用はこちらの記事が参考になると思います。
あわせて見て頂ければと思います。

【自作基板 / 電子工作】JLCPCBのパーツ実装サービスPCBAを試してみました!自作基板の製造からパーツ実装までをおまかせ発注

最後に!

以上が、KiCadプラグイン『JLCPCB Tools』の導入の流れになります。

Gerber・BOM・CPLと、PCBおよびPCBAに必要な3つの製造データをまとめて準備出来るのは便利で、JLCPCBを利用する際のデータ作成の手間が大幅に削減されます。

特に初めてPCBAを利用する場合や部品点数の多い基板では作業効率が一気に上がるので、KiCadユーザーであればぜひ導入しておきたいプラグインのひとつですね!
この記事が、導入の際に役立てば幸いです!

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