KiCadを使った基板設計&製作を始めて1年ほどが経ちました。
基本的な事はある程度出来るようになってきて自作基板の製作を楽しんでいます。
最近製作したものではファミコン(NES)エミュレーターを動かすゲームコンソール基板を作りましたが、自分で基板を設計し製作できるようになると電子工作で出来ることの幅も大きく広がってきたように感じます。
以前はユニバーサル基板を使ったテストレベルで終わっていたものも、プロジェクトとして完成させることも出来ます。
ほんと楽しいものですね!
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回路設計のことなどを勉強しつつ、これまで電子工作をやってきてこんな基板やモジュールがあると便利なのに?
と思っていたものを主にこれまで作ってきました!
基板設計にはフリーで使えるKiCadという設計ソフトを使っていますが、自作のフットプリントの作成は結構面倒な作業になります。
KiCadにはよく使われるある程度の数の電子パーツのフットプリントがデフォルトで用意されていますが、設計する回路によっては用意されていないパーツも多いため、自身で作成したり提供しているサイトを探すなど手間がかかります。
KiCadでのフットプリントの作成はさほど難しいものではありませんが、正確な寸法が掲載されたデータシートを探したり、またマイナーなパーツでは寸法が記載されていないといったこともよくあります。
パーツを探すのにSnapEDAやLCSCはよく利用していますが、LCSCパーツの方はKiCadにインポートする際に毎回どうやったかな?と調べることが多かったので、自分への備忘録も兼ねてまとめておきます。
目次
EasyEDA Model(LCSC)のフットプリントをKiCadにインポートして使う!
LCSCは基板製造サービスを行っているJLCPCBの関連サービスで、JLCPCBで基板製作時にパーツ実装まで行う場合LCSCから調達すると料金も安いので使われている方も多いと思います。
多くのパーツを扱われているので、LCSCのEasyEDA ModelのフットプリントをKiCadにインポート出来れば便利です!
参考 LCSC ELECTRONICSLCSCそれではLCSCで扱われているEasyEDA ModelパーツのフットプリントをKiCadにインポートしてみます。
EasyEDA Modelのファイルをダウンロード
LCSCサイトから目当てのパーツを選択します。
今回はESP32開発ボードなどでもよく使われる3.3VレギュレータチップME6211C33を見てみます。
KiCadのデフォルトパーツやSnapEDAでもフットプリントが見つからなかったものです!
個別パーツページにある[EasyEDA Model]をクリックします。
フットプリントが表示されるので[Free Trial]をクリックします。
EasyEDA(ブラウザ上で設計ができるソフト)にフットプリントが表示されます。
ここから[ファイル]→[エクスポート]→[EasyEDA…]を選択してファイルをエクスポート(ダウンロード)します。
PCB_NEWというjson形式のファイルがダウンロードされます。
WOKWIを使いKiCad PCBファイルに変換
次にダウンロードしたファイルをKiCadで扱えるファイルに変換します。
変換にはWOKWIを使います。
自動的にKiCadのPCB_NEWファイルに変換されます。
このファイルをKiCadのPCBエディターで開きます。
KiCadのフットプリントエディターで編集&保存
KiCadが既にインストールされている場合、変換されたファイルをダブルクリックすればPCBエディターで開きます。
パーツを選択し右クリックから[フットプリント エディターで開く]を選択し開きます。
あとは通常のフットプリントを作成・編集する作業ですね!
必要があればリファレンスや定数、名称などをプロパティから確認&変更します。
問題がなければ自分が使っているライブラリに[名前をつけて保存]をすれば完了です!
最後に!
KiCadを扱うようになり1年ほどが経ちますが、LCSCで扱われているパーツのフットプリントをKiCadで使いたい際に毎回調べていた記憶があるので備忘録的にまとめてみました。
調べてみても国内サイトではあまり見つからなかったので簡単にまとめてみましたが・・・こちらのサイトでも簡潔にまとめられていたので、いつも参考にさせて頂いていた記憶があります。
感謝です!
















kycadで電解コンデンサーなどの電子部品のフットプリントを見つけるときは、どうやって見つけるとよいですか見つける方法を教えてください.
型番をフットプリントにかいても何も起きませんでした。