【追記】CH340KがMac環境で使える(認識する)ようになりました！ドライバのインストール手順など

以前書いたこちらの記事の追記となります。

ESP32(ESP-WROOM-32)への書き込み用USB-シリアル変換チップにCH340Kを使ってみる。Mac環境ではUSBシリアルを認識してくれない！←解決しました

上記記事はUSB-シリアル変換チップのCH340KがMac環境で使えないといったことを書いた記事です。

CH340シリーズにはCH340CやCH340N、CH340E・・・といったチップがあるのですが、私の環境ではCH340KだけがどうしてもmacOSでシリアルポートとして認識してくれず使うことが出来ませんでした！

ドライバの問題だろうと公式WCHのサイトからCH34X用のドライバをダウンロードしてインストールするもダメで・・・Windowsでは問題なく使えるのですが、普段Mac環境で作業することが多い私には不便でした！

コメントでドライバのアンインストールを行うと使えたよ、といったアドバイスも頂きましたが私の環境ではやはりダメで・・・

(コメント)
すでに解決済みかもしれませんが、CH340Nを使用した自作のUPDI書込機では、Mac用ドライバーを入れても同様に認識しなかったのですが、ドライバーをアンインストールしたら反対に認識するようになりました。MacBook Pro M1、OSはSonoma 14.4.1です。

Twitterで見かけた投稿で久しぶりに試してみたのですが、macOSでもシリアルポートとして認識してくれ使えるようになりました！

CH34Xで唯一CH340KだけはどうしてもMac環境で使えず・・・

moyashiさんの見て久しぶりにやってみたら認識した👍
多分セキュリディー関係に引っかかってただけだったのかな？

CH340KはEやNでは使えないDTRがこのサイズで使えるのでESP32では便利なのよね！

Mac環境でも使えるようになって良かった👍 https://t.co/84kyVFbfhg pic.twitter.com/g7sHdWRMJb

— ガジェット大好き！！ (@smartphone_jp1) April 29, 2024

Macのセキュリティー関係の設定でブロックされていたのかな？

CH340シリーズのチップはこれまで全て試してきたのですが、唯一CH340Kだけが使えなかったので非常にスッキリしました！
ドライバのインストール等、備忘録的にまとめておきます。

Mac環境でCH340Kを使えるようにする！ドライバインストールの手順

CH340シリーズのチップにはCH340E(MSOP-10)やCH340N(SOP-8)といった小さなパッケージのチップがあり、自作基板を製作する時などで限られた基板スペースに収めるのに便利に使えます。

しかしESP32を扱う場合、例えば自動書き込み(オートフラッシュ)回路を組み込もうと考えるとUART制御に使うDTR・RTSという信号線が必要となってきます。

CH340EやCH340NにはDTRが無いので、ESP-WROOM-32を扱う場合などでCH340KはESSOP-10という比較的小さなパッケージになっているので使い勝手が良くなる場合も多いと思います。

以前製作したこちらの基板では自動書き込み回路を入れたのですが、CH340KがMac環境で使えなかったことからチップサイズの大きいCH340Cを使うに至りました。

基板スペースの問題で設計が大変だったのですが、サイズが小さいCH340Kが使えていたらスペースに余裕が生まれ多少は楽になっていたと思います。

【Mac】CH34X USB-シリアルドライバ インストールの手順

Mac環境で使えるCH34X USB-シリアル macOSドライバのインストールを行っていきます。
以下、WCH公式サイトからダウンロードします。

ダウンロードしたファイルを解凍しpkg形式のファイルを開きます。

インストーラーが立ち上がるのでインストールを完了させます。

MEMO

OSのバージョンによってはダウンロードしたdmg形式のファイルを開き「CH34xVCPDriver」アプリをインストールしておく必要があるようです！

インストールが完了したらMacを再起動しCH340Kを接続します。
接続はこんな感じですね！

CH340Kは背面グランドプレーンが付いたESSOP-10というちょっと珍しいパッケージとなっています。

市販されているピッチ変換基板がなかなか見つからず、以前自作しました。
こちらも参考になればと思います。

【電子工作 / PCB】ちょっと珍しい？ESSOP10パッケージのピッチ変換基板(DIP化基板)を作ってみました！JLCPCBにお任せ面付けでお得に製作！

CH340Kの接続ができたら、Macの[システム情報]から[ハードウェア]を開きます。
デバイスが正常に動作している場合、［USB Serial］と表示され[製造元ID(ベンダーID)]は[0x1a86]になっていると思います。

さらにmacOSでは新しいサードパーティの拡張機能をロードする前にユーザー認証が必要となります。

以前Arduino IDEでシリアルポートを認識してくれず使えなかったCH340Kが使えるようになりました。

最後に！

他のCH340チップはmacOS標準のドライバで認識してくれるのですが、プロダクトIDの違うCH340Kだけはどうしても認識してくれず・・・

以前試した時にダメだったのは、ドライバのバージョンが古かったのかな？
それともセキュリティー関係の問題でブロックされていただけなのか？

無事にMac環境でもCH340Kが使えるようになったので良かったです！

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