ArduinoやESP32/ESP8266、Raspberry Pi Picoなどマイコンボードを使った電子工作ではPCと接続してスケッチ(プログラム)を書き込む際にいろんな形状のUSBケーブルを用意する必要があります。
例えばArduinoではUnoをよく使っていますが、本家ボードや多くの互換ボードでは古い規格のUSB Type-B端子がいまだに使われています。
Arduino Megaでも同様です。
またArduino Nanoでは今ではあまり見かけることがなくなったMiniUSB端子が使われたりもしています。
これはArduinoだけに限ったことではなくESP系のマイコンボードでも私の手元にある開発ボードではmicroUSB端子が使われたものが多数あります。
最近ではモバイルバッテリーやPCまわりでType-C端子やケーブルを使うことが多くなりましたが、マイコンボードへの書き込みだけのためにこれら古い規格のUSBケーブルを毎回用意するのは結構面倒な作業でした。
そんな時にTwitterで面白い投稿を見かけました。
Type-Cケーブルを接続してType-BやmicroUSB、MiniUSBといった古いUSB規格に変換するアダプターです。
おおー、これ良さそう!
Arduinoで使えそう👌📝 https://t.co/ykNHr5V5ML— ガジェット大好き!! (@smartphone_jp1) March 6, 2023
そうそう、こういう変換アダプターがあればPCまわりでよく使うType-Cケーブルの先端に差し込むだけで対応でき多くのケーブルを用意する必要がなくマイコンボードへの書き込みに便利に使えそうです。
ArduinoやESPなどのマイコンボードで使えるType-C変換アダプターを使ってみる
ESP系のマイコンボードではType-C端子になっているものも最近見かけるようになりましたが、現状私の手元にある開発ボードではmicroUSB端子のものが圧倒的に多いです。
またArduinoに限っては本家ボードではその多くがさらに古いType-BやMiniUSB端子が使われたボードがあります。
そのためArduinoではType-C端子になった互換Arduinoボードを使うことが最近多くなってきましたが、国内ではまだあまり入手出来ないので海外サイトを使って購入する事が多いです。
Type-Cでは厳格な規格が定められているので、使用するケーブルによっては全く使えないといった製品もたまに遭遇します。
内蔵されているチップやプルダウン抵抗などが関係してくるわけですが、Type-A-Type-Cケーブルでは使えるけどType-C-Type-Cケーブルでは使えないといった具合です。
そしてSNSで見かけた投稿を見てこれだ・・・という事で試しに一つ購入してみました。
私が電子工作で使うことが多いArduino Unoで使われているType-B端子に変換出来るアダプターです。
Type-A to Type-Cケーブル、そしてType-C to Type-Cケーブルともにデータ転送ができArduinoにスケッチを書き込むことが出来ました。
PCまわりにはType-Cケーブルは常に何本かハブに挿し込まれた状態なので、Arduino UnoやMegaを使う時にわざわざType-Bケーブルを用意する必要がなく先端に取り付けるだけで使えます。
これは便利に使えるということで、microUSBとMiniUSBタイプの変換アダプターも購入してみました。
microUSB変換アダプターはESP系のマイコンボードでも使えるのですごくいいと思います。
またArduino互換ボードではmicroUSB端子が使われたものが多いですが、そういった互換Arduinoボードをよく使われる方にも便利だと思います。
MiniUSB変換アダプターはそれほど出番は多そうではありませんが、ArduinoではNanoなんかはMiniUSB端子ですね。
また私の環境では使う頻度が高いFTDI シリアル変換モジュールなんかもMiniUSB端子なのでこれは助かります!
今回購入した変換アダプタは全てType-C to Type-CケーブルおよびType-A to Type-Cケーブルで使うことができ、PCからマイコンボードへの書き込みも問題なく行うことが出来ました。
マイコンを使った電子工作をやられている方は、Type-Cケーブルを1本PCに接続しておけば多くのケーブルを用意する必要がなくマイコンボードへの書き込みで使えるので便利だと思います。
最後に!
今回私がよく使う手元にあったマイコンボードへのプログラム書き込みという用途で使用したので充電能力等の検証はしていませんが、このような用途で使いたいとお考えの方は結構多いと思います。
変換アダプター自体はどれも小さいのですが、例えばArduino Nanoといった小さなボードに取り付けるとそれだけでボードのサイズ感が大きくなってしまうので使用感に関してはご使用される方の環境にもよるかと思いますが、Arduino UnoやMegaといった大きなボードでは違和感もなく特に便利に使えると思います
最近では特定の用途でしかあまり見かけることがなくなった古い規格のUSB端子ですが、Type-Cケーブルが1本あれば先端に取り付けるだけで対応できるのでマイコンを使った電子工作で手元に置いておくと重宝するかと思います。
コメントを残す