11月25日発売 書籍『Arduinoと3Dプリンタでロボットを作ろう』を出させて頂きました!

【電子工作 / PCB】ESP32で動かす動画再生プレイヤーのミニPCB製作を考えています!

以前ESP32を使い動画を再生するMini RetroTVを製作しました!
レトロテレビのような形状を模したケースを3Dプリンタで作成し、赤外線リモコン(IR)で動画を切り替えるなどの機能を付けTinyTV(タイニーTV)のような構成のものを自作することが出来ました。
なかなか良く仕上がり非常に可愛いので電子工作の作業スペースに置いています。

【TinyTV / ESP32】ESP32で動画再生!ミニレトロテレビ(Mini RetroTV)の製作②!

そしてほぼ同じ構成でPCB化したものの製作も考えています。
片手に収まるサイズ感のPCBで動画再生が出来るミニプレイヤーです。

もともとこちらの方を先に製作する予定だったのですが、想定する基板サイズに全てのパーツを収めることが当時の私のCADスキルでは難しく、またパーツ実装のことも不安だったことから保留していたものとなります。
少し形になってきたのでご紹介したいと思います。

ESP32で動かすミニ動画再生プレイヤーの製作!

ESP32を使って動画を再生することが出来るのは面白く、ブレッドボードで組みテスト動作させた時は驚きました!
手持ちのESP32開発ボードやディスプレイなどを使いブレッドボードで組んで試すことが出来るので、こちらの記事も見て頂ければと思います。

【TinyTV / ESP32】ESP32で動画を再生する!片手サイズで可愛いミニレトロテレビ(Mini RetroTV)の製作!①ブレッドボードで組んでみる

ブレッドボードでのテストを経て3Dプリントパーツを作成してケースに収めると雰囲気も出て面白いもに仕上がりました!

そして今回は上記構成のものをPCB化してミニ動画再生プレイヤーとして製作してみようという話となります!

CADのイメージ

動画再生プレイヤーとしてPCBで製作するなら片手で収まるサイズ感、キーホルダーのような感覚で使えるサイズで作りたい・・・
というイメージから、まずFusion360を使い全体のサイズ感や主要パーツの配置が出来るのかを考えていきました。

ディスプレイのサイズは何パターンかテストした結果、1.69インチのラウンドディスプレイ(角が丸まったディスプレイです)を使うとイメージしていた片手に収まるPCBサイズで作れそうです。(約40mm×55mm)

メインの基板以外にリポバッテリーやスピーカーの配置も必要となるので、スペーサーで結合しPCBを2枚使った構成のものでイメージが固まってきました。

基板設計

3Dプリントパーツを使い以前製作したMini RetroTVはESP32開発ボードにLolin D32を使っています。
リポバッテリーからの駆動やその充電も出来る便利なESP32開発ボードの一つです。

【電子工作】技適取得済みESP32開発ボード『Lolin D32』を使ってみる!

主要回路はLolin D32やESP32-DevKitCをベースに組めばいいのですが、想定している基板サイズが小さいためリポバッテリーからの駆動や充電回路、I2Sでの音声出力のための回路も組み入れる必要がありなかなか大変です!

ディスプレイは通常よく使われるピンヘッダーが付いたモジュールタイプのものではサイズが大きくなりシンプルなPCB形状に仕上げることが出来ません。
そのためディスプレイ単体のものを実装しようと考えているため駆動部分の回路も必要となり、そこそこパーツ点数が多くなってしまいます。

またディスプレイ単体のものは接続部分にフレキシブルケーブルが使われているのですが、この部分の基板実装ってどうすればいいのか?
ということも製作を保留していた要因の一つだったんですが・・・

これに関しては、先日フレキシブル基板を使ったテストPCBを製作して実装の雰囲気がつかめたので問題ないと思います。

【電子工作 / PCB】フレキシブル基板(FPC)を使ったArduinoの製作!

これで全ての構成が決まり実装に対する不安箇所も無くなったので、再度ブレッドボードでPCB用のテスト回路を組み動作が不安定になる部分を修正してKiCadでの基板設計に移りました!

ESP32に動画再生のためのスケッチを書き込めば基本的に以降はSDカードに動画&音声ファイルを追加していくだけで再生が出来るので当初はスケッチ書き込み端子を作り手動でESP32に書き込む構成でパーツ点数を極力減らす方向で考えていました。

上手くパーツを配置するとUSB-シリアル変換チップやESP32のオートフラッシュ(自動書き込み)の回路も組み込めそうで、現状このようなメインボードとして設計を進めています。

最後に!

以前3Dプリントパーツで製作したMini RetroTVがなかなか完成度が高く良かったので、これをミニPCB化したものの製作を考えています。

以前はこのサイズのPCBに全てのパーツを収めるCAD設計スキルやSMDパーツの実装の経験があまりなかったことから製作を保留していたのですが、今ならなんとか形に出来そうな気がしています。

想定している基板サイズで作ることが出来れば、TinyTVのようなキーホルダーサイズの可愛い動画再生プレイヤーとなる予定ですが・・・
実際に製作し完成したら、また詳しくご紹介できればと思っています。

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