普段ArduinoやESP系のマイコンボードを使った電子工作を主にやっています。
マイコンボードを使った電子工作ではブレッドボード上にテスト回路組んで動かすだけならはんだ作業はあまり必要ありませんが、ちょっとした自作ケーブルや端子を作りたい時やユニバーサル基板を使い回路を組む場合などではんだ作業は必要となってきます。
はんだ付けは固定が全て!と言っても過言ではないと思います。
ケーブルや基盤、電子パーツの固定がシッカリと出来ているのがはんだ作業の基本ですよね!
はんだ作業の際にパーツやケーブル等の固定で使うツールクリッパーはいくつか持っています。
例えばこのようなフレキシブルアームが付いているタイプのものは、少し大きくなりますがはんだ作業に使う以外にもモーターの固定や製作物の動作確認のために固定するなど電子工作用途で結構便利に使えます!
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そしてはんだ作業に限定すると、サイズの小さいミニツールクリッパーを使う方が作業はしやすいと思います。
こちらは『TSK ツールクリッパー TX-303』というミニサイズのツールクリッパーで、電子工作用途でよく使われているのを見かける定番のツールクリッパーです。
電子工作を始めた頃に購入し、今でははんだ作業でのマストアイテムの一つとなり重宝しているものです。
安価ですが便利に使えるツールクリッパーですが、少し手を加えると非常に使いやすくなります!
目次
はんだ作業の定番アイテム!ツールクリッパー【TSK TX303】
こちらがミニツールクリッパー『TSK TX303』です。
はんだ作業専用のツールクリッパーというわけではないようですが、電子工作用途で使われている方多いと思います。
安価ですが作りもシッカリとした使いやすいツールクリッパーとなり、ロングセラー商品のようですね。
2本アームタイプ(TX302)や拡大鏡が付いたタイプのものもあるようですが、電子工作用途で使うなら基盤の固定にアーム2本とケーブル固定に1本など想定できるので3アームタイプのものが個人的にはいいと思います。
そしてこのツールクリッパーですが、少し手を加えてあげると非常に使いやすくなります!
使っていて気になる所に手を加えていって現状上記写真の状態で使っています。
ツールクリッパーTSK TX303の特徴
まずツールクリッパーTSK TX303の基本的な構造を簡単に見ておきます。
ご覧の通り、3つのアームで基盤やケーブルなどをつかむ形状になっています。
それぞれのアームは3関節構成になっているので角度を変えたり回転させたりと、物をつかむ自由度は高くなっています。
土台と接続された関節部分の調整により、前後や左右にアーム全体の傾きの調整をすることも事も出来ます。
またセンター部分のネジを緩めメインのポールを上下に傾けたり、アーム自体を左右に動かすことも出来るので動かせる範囲の自由度も高くなっています。
短ネジが締めづらい
購入当時の写真がなかったのでAmazonの商品画像を引用させてもらいます。
標準ではこのような状態になっています。
各アームの先端部分の関節とセンターのメインポールを押さえるネジにはこのような短いネジが使われています。(M4サイズの長さ約5mmのネジです)
また、第2・第3関節部分はM4サイズで長さ約15mmの蝶ネジとの組み合わせになっています。
長ネジの組み合わせは特に問題ないのですが、短ネジの方は固定の際に手で締め付けるのは非常に大変でペンチなどを使い締め付けないとシッカリと固定することは難しいと思います。
はんだ作業の時って固定している基盤やケーブルの向きなどを何度も変えたりしながら作業するかと思いますが、この短ネジではその都度締め付けが大変です!
Amazonのレビューでもみなさんこのことに関して書かれているようですが、この短ネジだけは交換しておいた方がいいと思います。
私は外形24mmの少し大きめのキャンディーノブと交換して使っています。
締め付けしやすくなるので、これだけで一気に使い勝手が向上します。
短ネジは計5ヶ所使われていますが、全てこのノブに交換しています。
長ネジの方も交換されている方もいるようですね。
このあたりは実際に使ってみてご自身の使用感に応じカスタムさせるのがいいと思いますが、上記のように短ネジの交換は必須かと思います。
ちなみに使われている短長ネジはM4サイズの長さが約5mm/15mmのものが使われています。
短ネジ:M4×5mm(5本)
長ネジ:M4×15mm(4本)
全ネジを交換する場合は上記24mm幅のキャンディーノブでは大きすぎると思うので、幅10mm前後のローレットノブなどに交換するのがいいと思います。
あとは電工ペンチなどネジをカットする工具をお持ちなら使い勝手のいい長さにネジをカットするのもいいかと思います。
台座がやや不安定
台座部分は金属製で底面は滑り止め加工などされていないので、デスクなどで使う場合は滑り止めのラバーなどを貼り付けておくのがいいと思います。
私ははんだ用耐熱マットとセットでいつも使っていますが、はんだ作業ではこのような使い方がベストだと思います。
また台座部分は金属製となっていますがサイズが小さく少し軽いためか、やや不安定に感じます。
基盤にはんだ付けする時など前に傾いてしまうことがよくあります。
3Dプリンタで最近このようなサポート土台を作りましたが、これで一気に安定感が向上しました。(内部にネオジム磁石を仕込んでいます)
適当な板などあれば前方向に少し長くなるようにカットして土台に貼り付けて使うのがいいと思います。
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短ネジの交換&サポート土台の貼り付けで使い勝手は非常に良いものになると思います。
ワニ口クリップの処理
先端のワニ口クリップの締め付けは結構強いものとなっています。
使用用途にもよりますが、はんだ作業で基盤やケーブルをホールドする用途で使うならシュリンクチューブ等で処理しておくのがいいと思います。
電子工作用途で使う細めのケーブルの固定だとワニ口クリップの噛み跡が付きますし、基盤固定の際に表面実装パーツが取れたなんてことも何度かありました。
【追記】はんだ作業であると便利なアイテムをまとめてみました!
特殊なものを省き一般的なはんだ作業であると便利なマストアイテムをまとめてみました。
こちらの記事も参考にして頂ければと思います。
最後に!
電子工作のはんだ作業でよく使われる定番的なツールクリッパーですが、少し手を加えてあげると非常に使い勝手が良くなります。
はんだ作業では固定手段は重要で、ツールクリッパーにシッカリと固定することにより両手が自由に使えるようになるので正確にはんだ付けする事が出来るようになりますね!
はんだ付けは温度設定や様々なテクニックがあり奥が深いものなんですが、まずパーツをシッカリと固定することは絶対条件となります。
使用する道具も使い勝手が良くなるようにカスタムしてあげるのがいいですね!
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