初めての3Dプリンタ『Ender3 V2』を使うようになり半年ほどが経ちました。
使っていくうちにEnder3くんの特性って言うのでしょうか?クセみたいな部分もようやくですがいろいろと分かってきました。
購入当初からZ軸方向のズレみたいなものが気になっていました。
ベットのレベル調整をしても少し稼働させるとレベルがまたズレてくるというものです。
そんなことから早々にBLTouch化(オートレベリング)させました。
ベット上の各ポイントのレベルを取りメッシュデータ化する事によりベット上全てのポイントでノズル高を均一にさせるというものです。
レベル調整が非常に楽になり、また出力中にZ-Offsetを調整することによりさらにレベルを最適な状態にまで攻めることが出来ます。
しかしながらZ方向のズレはまだ発生することから、ベットレベリングナットを交換しました。
この効果は非常に大きく、ベットを固定しているスプリングの弱さからEnder3 V2ではレベルがよくズレてたんですね。
これはEnder3ユーザーの方ならまず試された方がいい項目かと思います。
そして今回は、エクストルーダーのドライブフィードをオールメタル製のものに交換してみたという話となります。
標準のプラスチック製のものがポキっと折れてしまいました。
この部分はスプリングによるテンションが強くかかる部分で、フィラメント装着時にそのうち折れるだろうなぁと感じていたのですが・・・やっぱりかって感じです!
とうとうボキッと折れた!
エクストルーダーのこの部分(名前が?)、プラスチックはそのうち折れると思ってたけど・・・オールメタルのやつBanggoodさんで頼んでるけど、今折れるかって感じ🤭
まぁスプリング部分は大丈夫だから使用は問題ないんだけども!https://t.co/26VIYaQFRE pic.twitter.com/OjMhQJZKbU
— ガジェット大好き!! (@smartphone_jp1) June 10, 2021
交換時に太いアーム部分の裏側にも亀裂があり、これも遅かれ早かれ折れてたと思います。
Creality純正のアップグレードパーツとして販売されている強度&耐久性の高いオールメタル製のものに交換してみました。
Ender3ユーザーの方なら標準ではプラ仕様のこの部分ですが、経年劣化により同様のトラブルに見舞われる場合が出てくるかと思いますので参考になればと思います。
【Ender3 V2】エクストルーダードライブフィードをメタル製のものに交換!
構造を理解するためにバラしてみたいけど、元の状態に戻すのに(出力品質など)時間がかかるためあまりいろいろとイジれない・・・これって3Dプリンタ初心者あるあるだと思います。
そんな事で私もEnder3 V2を購入以来、一度も触ることのなかったこのエクストルーダー部分です。
3Dプリンタをやられている方で同様の考えをお持ちの方多いと思います!
やってみると構造自体は簡単なものだったので、トラブルに見舞われた際の参考になればと思います。
今回エクストルーダーのこの部分がポキっと折れてしまいました。
スプリングを経由したアーム部分は動くので稼働させるには問題にならなかったのですが・・・結果的にバラしてみると裏側にはヒビが入っていました。
遅かれ早かれ折れていたと思います。
フィラメントの押出のためにスプリングで結構強いテンションがかかっている部分ですからね。
標準仕様ではプラスチック製のため経年劣化により破損する可能性が高い部分となります。
FDMタイプの3Dプリンタではフィラメントを押し出す重要な部分となるので破損された場合は、1000円ほどで販売されているものなので金属製のものに交換するのが良いかと思います。
また造形物がスカスカ状態になる場合はノズルのつまりが原因となる場合が多いのですが、そうでない場合はこの部分の亀裂等をチェックしてみるのがいいと思います。
そんな事でこちらのCreality純正のEnder3 V2アップグレードパーツとして販売されているオールメタル製のものに交換してみました。
取り付け時に気付いたのですが、今回私が購入したものはクイック継手を使わないタイプのものとなります。(後術します)
付属品
Crealityが販売しているEnder3 V2アップグレードパーツとなります。
こちらが付属品全パーツとなります。
交換に必要なパーツは全て同封されています。
ステッピングモーターに付けるギアやベアリング、ビス、スプリングは標準で取り付けられているものと同じものとなります。
今回ご紹介しているものはクイック継手は使わない構造のものとなっています。
あれっ?と思いましたが、このパーツをハメ込むことにより同様の機能があるようです。
クイック継手を取り付けて使うタイプのものも販売されているようです。
PTFEチューブを頻繁に取り付け&取り外しすることはあまりないと思いますが、この部分の耐久性等を気にされる方はこちらのタイプのものを選択するのがいいかもしれませんね!
交換手順
Ender3 V2を購入してから半年ほど経っていますが一度もメンテナンス等やらずにきました。
よく働いてくれたものです!
それでは交換していきます。
まずはクイック継手を外します。
台座は四隅のビスで下にあるステッピングモーターも一緒に固定されています。
まずはスプリングを固定しているビスとアーム固定ビスを外します。
構造自体は非常に簡単ですね。
あとは残りのビス3本を外せば、台座とステッピングモーターが外れます。
交換は同様の手順で取り付けていくだけです。
キットに付属の固定用ビス等は既存のものと同じとなっています。
新しいものに全て交換してもいいと思います。
私はフィラメントの削りカスが付着し回転が悪くなったベアリングと弱くなったスプリングのみ新しいものを使いました。(その他ビス等は既存のものを使いまわしました)
アームのスプリングを固定する部分がビスに置き換わっていました。
それ以外の形状は標準のものと全く同じです。
無事交換完了です。
あとはクイック継手に置き換わったこのパーツを差し込んでPTFEチューブを挿入して完了です。
PTFEチューブを引き抜く際はクイック継手同様に押さえ(青いパーツ)を外し押し込むことによりチューブが抜ける構造となっています。
最後に!
使用感につきましては、メタル仕様のものに交換したからといって特に精度的なものが上がるわけではないと思います。
フィラメントの挿入はしやすくなったように感じますが、今までスプリングの調整とかやってなかったのでそのためかもしれませんね!
今回は必要に迫られて交換してみました。
メタル仕様なので今後使用によりまずこの部分が折れることはないと思います。
1000円ほどのキットとなるので強度アップが出来る交換キットとしてはいいものだと思います。
FDMタイプの3Dプリンタではフィラメント押し出しの重要な部分となります。
押し出しが安定しないという場合は、この部分の破損や亀裂等がないかチェックされてみるのがいいかと思います。
Ender3シリーズの機種をお使いで同様のトラブルに見舞われた際に参考にしてみて下さい。
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