先日PCBWayのギフトショップを初めて利用してみたのですが、注文していたPCB Ruler(基板定規)が届きました。
PCBWayは基板の発注で最近よく利用しているのですが、扱われているレジスト(基板色)が多いのが特徴です。
レジストの色味は発注するメーカーによって異なってくるので、その確認用として小さなサンプル基板を自作しようかと考えていたのですが、ギフトショップの方にスタンダード基板で発注することが出来る全9色のレジストカラーで作られたPCB Rulerセットがあったので購入してみました。
またPCBWayではスタンダード基板よりも品質の高いアドバンスド基板を選択することも出来るのですが、こちらではさらにピンクやオレンジといったレジストカラーを選択することも出来ます。
このアドバンスド基板で選択できるPCB Rulerのセットも今回一緒に購入してみました。
目次
PCBWayの基板レジストカラー確認用サンプルとしても使える基板定規(PCB Ruler)
基板の発注で最近PCBWayを利用することが多くなってきたので、各レジスト色で小さなサンプル基板を自作しようかと考えていたのですが・・・
PCBWayのギフトショップの方に、スタンダード基板およびアドバンスド基板の発注で選択できるレジストカラーで製造されたPCB Ruler(基板定規)があったので購入してみました。
自分で全色の基板サンプルを作ろうとすると軽く50ドル以上かかってしまうので、お安く購入でき今後PCBWayで基板を発注する際のサンプルとしても使えるので便利です!
PCBWay Ruler-9 Color
PCBWayのギフトショップでは、マイコンボードやセンサー、モジュールや工具類など電子工作に役立つアイテムが多数扱われ安価で購入できるものも多いので、今回初めて利用してみました。

そしてこのギフトショップの[PCBWay Gadgets]というカテゴリの中には、PCBWayのオリジナルグッズが販売されています。
今回購入したPCB Rulerセットもその一つです。
PCB Rulerは、実際のプリント基板と同じ材料・製造工程で作られた基板定規です。
定規として使えるだけでなく、部品のサイズやパッド(ドリル穴径)、フォントサイズ、配線のトレース幅などが描かれていて基板設計の際に役立つアイテムです。
基板を設計している時に「このサイズでいいんだっけ?」と迷った時に手元で確認出来たりする便利さがあります。

PCBWayでは扱われているレジストの種類が多いので、基板を発注する際の実際の色味や質感などの確認でも使えます。
私は主にそちらの用途で購入しました。
PCBWayの「スタンダード基板」の発注では、全9色のレジストカラーが扱われています。
つや消し色など選択するレジストによっては製造料金が高くなるので、全色のサンプル基板を作るのは金額的に大変です。
セットモノとして安価で購入出来るPCB Rulerセットは、PCBWayをよく利用する方ならお得で便利に使えると思います。
参考 PCBWay Ruler-9 ColorPCBWay ギフトショップAdvanced PCBWay Ruler-4 Color
PCBWayでは、スタンダード基板よりも品質の高い基板製造が出来る「アドバンスド基板」での発注方法も用意されています。
アドバンスト基板では、レジスト色にピンクやオレンジ・グレーといった特殊な?レジストカラーを選択することも出来ます。
スタンダード基板と比べるとかなり製造料金がお高くなってしまうので、簡単にサンプル基板を発注するといった流れにはしにくいのですが、このアドバンスト基板製造で扱われているレジストカラー4色がセットになったPCB Rulerもギフトショップで扱われています。
こちらもPCBWayでの実際の製造工程で作られる基板と同じなので、色味や質感等の確認用サンプルとして使うことが出来ます。(アドバンスド基板の方ではさらに選択できるカラーがあります)
参考 Advanced PCBWay Ruler-4 ColorPCBWay ギフトショップこうやって並べてみると、PCBWayでは扱われているレジストのカラーバリエーションが豊富なのが分かります!
PCBWayのレジストカラーは光沢が強め
これまで自作基板の製作でいくつかのレジストカラーを試してきて感じていたことですが、PCBWayのスタンダード基板に使われているレジストは他社製に比べてやや光沢感が強い印象を受けます。
そのため、ENIGとの相性も良く全体的に引き締まった印象で、仕上がりがとても綺麗に感じます!
そして、緑と黒のレジストではつや消し色も選択することが出来ます。
通常の黒レジストとつや消しの黒では、比べれば一目なのですが・・・
緑レジストに関しては、実物を手にとって比べてみないと分かりにくいレベルです。
こういうサンプルがあると、製作する基板で考えている色味をイメージしやすくていいですね!
また、アドバンスド基板の方では特殊な色味のレジストも扱われています。
グレーや透明(Transparent)レジストは独特な雰囲気があり一度自作基板で使ってみたい気がしますが、結構製造料金がお高いんですよねー!
PCB Rulerとして確認できること
PCB Rulerとしての内容はごく一般的なものとなり、表面処理に無電解金フラッシュ(ENIG)加工がされた基板となっています。
表面実装パーツ(SMD)のパッケージサイズの確認
チップ抵抗やコンデンサといった代表的なSMD部品のフットプリントが描かれていて、パッケージサイズにより0603(1608)のようにインチ表記(EIA)とミリ表記(JIS)の両方が記載されているので変換や比較にも便利です。
手持ちのパーツと重ねてサイズの確認などを行うことが出来ます。
配線のトレース幅の確認
よく使われる配線のトレース幅が印刷されており、実際の配線の太さを目で見て確認することが出来るので基板設計時の参考になります。
一般的に1Aの電流を流すには銅箔厚35μmで約1mm程度の幅が必要とされており、用途に応じたトレース幅の選定の感覚をつかむのに役立ちます!
ドリル穴径の確認
基板上に使われるさまざまなドリルサイズのホールが並んでおり、ピンやリード部品がどの径に適しているかを実際に試すことができます。
スルーホール部品やヘッダーピンのフィット感を確認したり、設計時のパッドサイズ選定にも役立ちます。
フォントサイズの確認
フォントサイズに応じた実際にPCBWayでの製造で印刷されるシルクプリントの文字の視認性や可読性を確認できます。
基板によってはパーツのリファレンスで1mm以下のフォントサイズを使うことがあるので、個人的には0.6mmくらいのサイズまで記載して欲しかったかな・・・
シルクプリントの文字の可読性は製造依頼するメーカーによって若干変わってきますが、これまでの経験ではPCBWayの場合0.7mmのフォントサイズが限界かなと思います。
以上、PCB Rulerとしての機能はごく一般的に販売されているものと大きな違いはありませんが、実際に製造を行っているメーカー(PCBWay)が提供している定規という点で、レジストカラーやシルク印刷との色味などを実物で確認出来るという信頼性があるのが大きなポイントだと思います。
次回の基板発注時に仕上がりイメージを具体的に想像するうえでも、参考になると思います!
最後に!
基板のレジストカラーは、同じ色名でもメーカーによって微妙に色味や質感が異なることがあります。
PCBWayはレジストのカラーバリエーションが豊富で、標準では選べない特別色も扱っているため、発注前に実物で確認できるサンプルが手元にあると便利だと思います。
こうした基板定規は手元にたくさんありますが、設計時のイメージづくりや部品配置の参考にもなり、基板を発注する際にも役立ちます!
今回ご紹介した基板定規はPCBWayのギフトショップで安価に入手できるので、よく基板発注で利用される方は色見本として持っておくと何かと重宝するかと思います。
PCBWayのギフトショップの利用方法などは、こちらの記事でまとめています。
あわせて見て頂ければと思います。

















コメントを残す