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【JLC3DP / JLCPCB】電子負荷モジュール『ATORCH DL24』のケースをJLC3DPで作ってみました!

普段趣味で行っている電子工作において、これまでまともに使える電子負荷を持っていなかったことから、『ATORCH DL24』という電子負荷モジュールを購入してみました。

電子負荷とは、抵抗負荷の代わりにMOSFETなどを使って、定電圧・定電流・定抵抗といったさまざまな条件で負荷をかけ、電源やバッテリーなどの特性をテスト出来る負荷(いわゆるダミーロード)です。

電子工作用途でよく使われている電子負荷を調べてみると、安価で入手しやすく、かつ比較的多くの用途で使えるATORCH DL24は人気があるようですね!

実際に入手してしばらく使ってみたところ、機能面については私の用途では十分すぎる性能で不満は全く無く、便利に使えています。

ただ一方で、基板むき出しの状態で使うのは少し心もとなく、配線の引き回しや持ち運びの面でも扱いづらさを感じるようになりました。

そこで今回は、このATORCH DL24を安全かつ使いやすくするために、専用ケースを製作してみることにしました!

DL24は人気のある電子負荷モジュールで多くの方が使われていることもあり、これまでに様々な自作ケースが作られていて、その3Dデータも多数公開されています。

当初はオリジナルのケースを設計しようと進めていたのですが、今回は有志の方々が公開されているものの中から、使いやすそうで見た目も良いケースデータやパーツをチョイスして製作することにしました。

『ATORCH DL24』専用ケースをJLC3DPで製作!

電子負荷モジュール『ATORCH DL24』の使用方法や詳細については、別記事であらためて詳しくまとめる予定です。
今回は、このDL24専用ケースを製作した話になります。

冒頭でも触れましたが、DL24は安価で機能面も充実していることから人気があるようで、多くの方々が専用ケースを製作し、そのケースデータも多数公開されています。

私もDL24を入手して電子工作用途で現在使っているのですが、結構なサイズ感となり大きな冷却用ファンも搭載されていてそれなりに重量もあることから、専用ケースに収納して使った方が便利かな?と感じるようになりました。

そこで自作ケースを作ろうと考え、まずはDL24のベースモデルをモデリングし始めていたのですが・・・。

あらためて調べてみると、すでに多くのケースデータが公開されていることが分かったので、今回はその中から、ケーブル接続やスイッチ操作などの機能面で使いやすそうで、なおかつ見た目もかっこいいモデルをチョイスし、使わせて頂くことにしました。

先に自身でDL24のベースモデルをCADで作っていたことは、使用するケースデータが手元のDL24に合っているかを確認するうえで役立ちました。
というのも、DL24はこれまでに何度かアップデートされているようで、端子やブザー、USB端子の位置や形状などがモデル(バージョン?)によって微妙に異なっています。

そのため、公開されているケースデータを使う場合、DL24のモデルに合ったものを選ばないと物理的に収まらなかったり、開口位置がズレてしまって使えない、ということになってしまいます。

2025年末時点でのATORCH DL24の最新モデルは、DL24本体への電源供給端子が従来のDCジャックに加えてType-C端子(PD電源)からの駆動にも対応しています。

また、右側面にあるPCへの接続用USB端子もmicroUSB端子からType-C端子に変更されており、細かな部分ではブザーの位置なども若干変わっています。

私が購入したAliExpressのATORCHストアでは、上記構成になった現在の最新モデルが送られてくるようですが、他ショップのレビューなどを見ると、旧モデルと混在して発送されるケースもあるようです。
そのため、最新モデルを使いたい方や公開されているケースデータを使用する際は、そのあたりの確認も必要になってきます。

なお、旧モデルも機能的にはほぼ同じようですが、今どき使うのであれば、Type-C端子からの電源供給にも対応している方がやはり使いやすいと思います。

ケースモデルの選定

DL24専用ケースデータは多数公開されているのですが、今回は最新モデルのDL24で使えることを前提に、使用時の機能面に加えて、見た目のインパクトやカッコよさといった自分の好みも加味しながら、いくつかのデータをCAD上で確認していました。

最終的に以下ケースデータとパーツを使わせて頂くことにしました。
自宅の3Dプリンタを使った試作でも問題なく利用でき、端子やスイッチ位置なども正確に作り込まれており、もう特に手を加える部分が見当たらなかったため、この本体モデルデータをそのまま利用させてもらいました。

参考 Atorch DL24 Electronic Load CasePrintables

また、DL24は負荷をかけたテスト中、大型ファンが常に回転して冷却を行います。
そのため、こちらのモデルのファンカバーも合わせて使わせて頂くことにしました。

参考 Atorch DL24 Electronic dummy load case (NEW VERSION)Thingiverse

これらのデータをCAD上で組み立て、干渉などの問題が無いことも一応確認したうえで、JLC3DPで製造してもらいました。

また余談になりますが、このような公開されているデータを利用して3Dプリンタで製造したようなものも販売されているようですが・・・

このクオリティーのものをこの価格を出して購入するのであれば、JLC3DPといった専用の業者に製造依頼する方が今後愛用して使っていくことを考えると、仕上がりのクオリティーが全然違うのでお得だと思います!

JLC3DPに発注

JLC3DPでは、比較的安価に3Dモデルパーツの製造を行うことができます。

今回はマテリアルにレジン(SLA 9600 Resin)を選択し、さらに表面仕上げオプションとしてスプレー塗装(Spray Painting)を追加して製造してもらいました。

カラーは、DL24本体ケース(トップ・ボトム)とファンカバーをシルバー、スイッチパーツをブラックに指定しています。

価格はトータルで20ドルほどとなりました。

なお、JLC3DPへの発注方法やスプレー塗装オプションの詳細などについては、こちらの記事でまとめています。
あわせて見ていただければと思います。

【JLC3DP/JLCPCB】JLC3DPのスプレー塗装サービスを利用してみました!

3Dプリントパーツの到着

発注から10日ほどで、3Dプリントパーツが手元に届きました。
実物を見てみると、非常に綺麗な仕上がりで正直ちょっと感動です。

JLC3DPのスプレー塗装では、このシルバー塗装の色合いや質感が私的には一番気に入っています!

事前にCAD上で確認はしていましたが、スイッチや端子位置などのズレも無く完璧です!

これなら使いやすく、また使っていてテンションも上がりますね!

最後に!

今回は、電子負荷モジュール『ATORCH DL24』の専用ケースを、JLC3DPを利用して製作してみました。

DL24自体は安価で機能も充実しており便利な電子負荷モジュールなのですが、基板むき出しの状態で使うには少し心もとなく、持ち運びや配線の取り回しの面でも不便さを感じていました。

専用ケースに収納することで、見た目が良くなっただけでなく、取り扱いの安心感や使い勝手もかなり向上したと感じています。

今回は、公開されているケースデータの中から最新モデルのDL24に対応し、機能面・デザイン面ともに気に入ったモデルを選んで使用させて頂きました。

クリアランス等、気になる所も無かったので、公開されているデータをそのまま使いJLC3DPで製造してもらいましたが、精度・仕上がりともに全く問題ありませんでした。

JLC3DPのレジン造形とスプレー塗装の品質も非常に良く、個人用途のケース製作としては十分すぎるクオリティだと思います。

DL24を電子工作用途で使われている方もよく見かけます。
基板むき出しのまま使っている方や、これから購入を考えている方は、専用ケースの製作もぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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