JLCPCBに基板を発注すると、その製造工程で自動的に発注番号(基板製造番号)というものが基板の任意の位置にシルクプリントされてしまいます。
これは基板製造工程で他の基板と区別するために入れられるもので、JLCPCBに限った話ではなく他のPCB製造メーカーを利用する場合も同様です。
製造工程では必要なものかもしれませんがユーザーにとってはほぼ必要が無いものとなり基板の空いているスペースに自動的に入ってしまうので、場合によっては他のシルクの近くにプリントされ見にくくなってしまったり、基板のデザインが損なわれる事もあるかと思います。
JLCPCBではこの製造番号を削除するオプションが発注項目に用意されています。
[発注番号の削除(Remove Order Number)]で[はい(Yes)]を選択すると、1.5ドルの有料オプションとなりますが完全にこの製造番号を削除する事が出来ます。
また、基板データに[JLCJLCJLCJLC]とシルクで文字を入れ発注時に[場所の指定(Specify a location)]を選択しておくと、こちらは無料となりますが製造番号が入る位置を指定することが出来ます。
基板裏の目立たない位置に入るように指定したり、捨て基板やエッジレールに入るように指定して発注すれば無料となります。
これがこれまでのJLCPCBでの製造番号の指定方法だったのですが、2024年5月から製造番号を削除する有料オプションが2層基板限定となりますが無料となったようです。
これはJLCPCBをよく利用される方なら嬉しいアップデートですね!
他のPCB製造メーカー、例えばElecrowなどでも既に無料で提供されているサービスですが、基板製造料金や送料などトータルコストで考えると圧倒的にお安く製造出来るJLCPCBでも無料でサービスが提供されるようになったのは非常に嬉しいニュースです。
JLCPCBでも基板製造番号を無料で削除出来るようになったので特定の用途がない限りこれを選択しない手はないと思いますが、これまで通り無料で位置を指定した場合も自動的に削除してくれるようですね!
こちらは今月発注した基板なんですが、無料で削除出来ることを知らずエッジレールに邪魔な製造番号を逃がすように指定していました。
実際に製造された基板を見てみると、製造番号が入っておらずシルクも削除されていました。
逆に製造番号を残したい場合は[No]を選択し場所は指定出来ませんが、任意の位置に入るようにするということでしょうかね?
SNSでご質問を頂いたので発注項目をいろいろと変え試してみたのですが、現状発注番号を削除するオプションが無料になるのは2層基板に限定されるようです。
昨日夜中にプリント基板発注して、Remove Order Number: Yesにしたことで料金発生してました、200円ちょっと。適用時期とかシステム上でタイムラグあるんですかねー。
— スーザン@子育てエンジニア (@suzan_works) May 30, 2024
4層以上の基板では、これまで通り有料オプション扱い(1.5ドル)となるようですね!
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