11月25日発売 書籍『Arduinoと3Dプリンタでロボットを作ろう』を出させて頂きました!

Raspberry Pi RP2040を搭載した電子ペーパーバッジ『Pimoroni Badger 2040』。オシャレで可愛いガジェットです!

Raspberry Pi 10周年を記念して作られたものに、RP2040搭載の名刺サイズ電子ペーパーバッジ『Pimoroni Badger 2040』があります。

E Ink(電子インク)ディスプレイは前々から試してみたくて、そしてラズパイ10周年を記念した電子ペーパーバッジということで購入してみました。

お値段はお手頃な日本円で3~4000円といったところでしょうか、非常にカッコいいデザインの基板そしてオシャレなのでこれは買っちゃいますよねー!

メインとなるディスプレイは2.9インチの白黒電子ペーパー(296×128ピクセル)が使われ、Raspberry Pi Picoと同じRP2040チップを搭載、Badger 2040用に作られた専用ファームウェア(badgerOS)で動かしています。

ネックストラップを付けてネームタグとして首に掛けたり、デスクに飾っておくだけでもテンションが上がるオシャレなモジュールになっています。

Raspberry Pi RP2040を搭載した電子ペーパーバッジ『Pimoroni Badger 2040』

Badger 2040』はRaspberry Piの10周年を記念して作られた、RP2040マイクロコントローラーを搭載したE Inkディスプレイモジュールです。

名刺サイズの小さな基板にそのほぼ全面を埋めるサイズ(2.9インチ)のE Inkディスプレイが使われています。

名刺基板としてやネームタグ、To Doリストを表示させたりと使っていて楽しくなってくるガジェットです!
そして何よりオシャレで可愛い!

badgerOSというこのBadger 2040用に作られた専用ファームウェア(OS)が書き込まれていて使い方も簡単です!
RP2040チップで動かしているのでRaspberry Pi Picoに電子ペーパーが付いた基板くらいの感覚で扱えると思います。

今回見ているのはBadger 2040本体のみですが、Pimoroniのサイトでは電池ホルダーやLiPoバッテリーなどのオプションパーツやアクセサリーキットも販売されているようです。

参考 Badger 2040PIMORONI

基本的な使い方

USBケーブル(またはバッテリー)を差し込むとbadgerOSが起動し基本メニュー画面が立ち上がります。

MEMO
購入後すぐに最新のbadgerOS V0.0.3にアップデートしました。(記事掲載時2023.09最新)

メニュー画面で[↑][↓]ボタンで項目をスクロースし、[a][b][c]ボタンで決定します。
[badge][clock][ebook][fonts][help][image][info][qrgen]の9項目のアプリが選べます。

いくつか見ていきます。

[badge]はこのように名刺タグのように表示させることが出来ます。
もちろん画像やテキストは変更可能です。(後述します)

[image]は画像ビューアーとなり、アップロードしているjpeg画像を画面いっぱいに表示出来ます。

[qrgen]は設定したURLからQRコードを自動生成しテキストと共に表示させることが出来ます。

MEMO
メニュー選択画面に戻るには、[aボタン]と[cボタン]を同時に押すと戻ることが出来ます。

バッテリーについて

Badger 2040の駆動電圧は2.7V~6Vと広い電圧範囲に対応しており、基板裏にJST-PHコネクタが付けられています。

乾電池やボタン電池などを使い(2本必要かな)駆動することも出来ますが、小さなモジュールなのでリポバッテリーを裏に貼り付けて使うのが軽くてスマートなので一番実用的な使い方だと思います。

MEMO
リポバッテリーを使う場合、極性に注意して下さい!
バッテリー側端子のプラスとマイナスが逆なら端子を入れ替えて使用して下さい。

面白いのがE Inkディスプレイなので画面の更新時のみ電力が必要で、いったん画面描画が終わればUSBケーブルやバッテリーを抜いても表示されたまま維持してくれます。

また、STEMMA QT/Qwiicコネクタを搭載しているのでI2Cデバイスを繋ぐなど拡張性もあります。
温湿度センサーと接続して表示させるといったことにも使えそうですね!

その他機能や設定方法など詳しくはPimoroniのBadger 2040スターターガイドに書かれているので参考にして下さい。

参考 Getting Started with Badger 2040PIMORONI

好みのテキストや画像を表示させる

Badger 2040は初期状態でbadgerOSが書き込まれているので、デフォルトで用意されているテキストや画像を表示させ試すことが出来ます。

あらかじめ用意されているこれらテキストや画像を自分好みに変更したい場合、Thonnyを使い書き換える必要があります。

普段Raspberry Piを使われている方にはもうおなじみですが、ThonnyはRaspberry Piに標準でインストールされているPythonエディッタです。

Raspberry Piをお持ちならBadger 2040をUSB端子でラズパイと接続してThonnyから編集&書き込みが行えます。
MacやWindows環境で行う場合、まずこちらからThonnyのインストールを行って下さい!

参考 Thonny Python IDE for beginnersThonny

Thonnyを立ち上げ[ツール]→[オプション]から[インタプリタ]を選択し、[MicroPython(Raspberry Pi Pico)]を選択しておきます。

USBケーブルでBadger 2040と接続します。
badgerOS(main.pi)が実行されるので、[STOP]ボタンをクリックします。
これでBadger 2040がマウントされます。

サイドパネルの上はPC画面、下が接続しているBadger 2040となります。([表示]から[ファイル]にチェックを入れて下さい)

ネームプレートの変更(badge)

[badge]を選択すると表示されるネームプレートを変更してみます。
デフォルト画像およびテキストはこのようになっています。

[Raspberry Pi Pico(Badger 2040)]の[badges]フォルダを選択しフォルダ内になる[badge.txt]をダブルクリックで開きます。

あとはこのデフォルトで設定されているテキストをお好きな文字に書き換えれば変更ができます。
画像を変更するには、badge.jpgを別のjpeg画像(104×128)に置き換えるだけです。(新たに追加してもOKです)

PCにある画像を選択し右クリックで[/badgesにアップロード]を選択するとBadger 2040に書き込まれます。

テキストを変更しBadger 2040にあらたにアップロードした画像を選択しました。
こんな感じですね!
[保存マーク]をクリックしBadger 2040に書き込みます。

書き込みが完了したらBadger 2040のリセットボタン(基板裏)を押すと表示されます。

ネームプレート用の画像はjpeg形式の104×128ピクセルの画像データが必要なので、Photoshopなど普段使っている画像ソフトで指定サイズに加工して使う感じですね!

MEMO
上記解像度の画像データを作るのにガイドページではGIMPというソフトが紹介されています。

画像ビューアー(image)

次に画像ビューアーに表示させる画像を入れてみます。
同様の手順で画像データを[Raspberry Pi PIco(Badger 2040)]の[images]フォルダに格納するだけです。

画像ビューアーで表示できるサイズは最大296×128ピクセルとなっています。
同様にPC上の画像ファイルを選択し、右クリックで[/imagesにアップロード]を選択して書き込みます。
複数画像を入れておけば、[↑][↓]ボタンで順に表示できます。

QRコードビューアー(qrgen)

[qrgen]を選択すると表示されるQRコードおよびテキストの書き込みです。
[Raspberry Pi PIco(Badger 2040)]の[qrcodes]内の[qrcode.txt]ファイルを編集します。

1行目に入れるURLは自動的にQRコードに変換されて表示されます。
あとはテキストの入力です。

名刺基板としてやネームタグなどで使える基本的な機能を見ていきましたが、他の機能や独自のコードを動かす方法など詳しくはスターターガイドを参考にして下さい!

最新のbadgerOSをインストール

初めて起動した際に選択できる項目が上記より少なかったのですが、badgerOSを最新のものに更新するとQRコード機能などが使えるようになりました。

badgerOSはGitHubからダウンロードすることが出来ます。
機能追加や修正等が随時更新されているようなので、購入後まずやっておいた方がいいかもしれませんね!

badgerOSの更新方法は簡単です!
GitHubのbadger2040リリースページから最新のOS(uf2ファイル)をダウンロードします。

記事掲載時の2023.09現在、Version0.0.3が最新のものでした。

MEMO
Badger 2040にはRaspberry Pi Pico Wを搭載したBadger 2040 W(Pico W Aboard)もあります。
ファイル名に”w”が入っていないものがBadger 2040用のファイルです!

あとはBadger 2040をブートローダーモードで起動してダウンロードしたファイルをコピーするだけです。
Raspberry Pi Picoと扱いは全く同じです!
一応見ておきます。

Badger 2040をUSBケーブルでPCと接続します。
そして基板裏にある[bootボタン]を押した状態で[RESETボタン]を押して離すとブートローダーモードで起動しPC上に[RPI-RP2]というドライブとして表示されます。

あとは先程ダウンロードしたファイルをドライブにコピーすれば完了です。

Badger 2040が再起動しOSの更新が完了します。

【追記】シンプルな立て掛けスタンドを作ってみました!

Badger 2040を立て掛けられるシンプルなスタンドを作ってみました。
15°の傾斜を付けたスタンドで、観賞用としてBadger 2040をデスク周りに飾っておくのに便利だと思います。

ThingiverseにSTLデータを公開しているので、Badger 2040ユーザーの方で興味ある方は使ってみて下さい!

Pimoroni Badger 2040のシンプルなスタンドを作ってみました!【STLデータ公開】

最後に!

Raspberry Pi 10周年を記念してリリースされた製品ということで、オシャレで可愛いデバイスとして仕上がっています!

作業デスクに飾っておくだけでもテンションが上がってきます。

CADデータを公開しているいくつかのサイトを見てみましたが、3Dプリントパーツで作るBadger 2040用のケースを多くの方が製作し公開されているようで・・・やはり人気ガジェットのようですね!

私も立てかけられるシンプルなスタンド的なものを作ってみようかと考えています・・・

コメントを残す