一般的によく使われるArduinoボードといえばArduino Unoだと思います。
Arduino UnoにはMCU(マイコンチップ)にATmel社(アトメル)のATmega328Pが使われています。(※現マイクロチップ)
本家Arduino UnoではDIP形状のATmega328Pチップが使われています。(SMDタイプのチップが使われたボードもあります)
ATmega328Pは他のArduinoボードでも使われています。
例えばArduino NanoやPro MiniでもUnoと同じATmega328Pチップが使われています。
ボードサイズが小さいのでDIP形状ではなくSMD(表面実装)タイプで4つの側面からリードピンが出ている小型なチップが使われています。
DIPまたはSMDタイプのもの、形状は違いますがマイコンチップとしての機能やスペックは同じです。
互換Arduino UnoボードではSMDタイプのATmega328Pが使われたものも多くあります。
そしてArduino NanoやPro Miniのボードを見るとUnoにはないI/O端子が2本あります。
アナログ端子となるA6とA7端子です。
Arduino Unoではデジタル入出力端子としてD0~D13までの計14本、そしてアナログ入力端子はA0~A5までの計6本がI/O端子(入出力端子)としてボードに引き出されていて使うことが出来るようになっています。
同じATmega328Pチップが使われたArduino Nanoのボードを見てみると、アナログ入力端子はA0~A7までの計8本が搭載されていてUnoより2本多くなっています。
Pro Miniでも同様にUnoにはないA6/A7端子が使えるようになっています。
これは単にArduino Unoで使われているDIP形状のATmega328Pチップは28ピン、NanoやPro Miniで使われている表面実装タイプのチップでは32ピンとなっていてピン数が多くなっているため余ったピンをアナログ入力端子として使えるようにしているみたいです。
参考 megaAVR® Data SheetMicrochip表面実装タイプのATmega328Pチップを使ったArduino Uno互換ボードでは本家ボードでは使えない付加機能としてA6/A7端子が拡張され搭載されているボードもたまに見かけます。
このように通常Arduino Unoには無いアナログ端子A6/A7端子がNanoやPro Miniでは搭載されているので2本多くI/O端子を使うことが出来ることになりますが、この2本の端子はアナログ入力専用端子となります。
先述のようにArduinoのI/O端子(入出力端子)にはデジタル入出力端子とアナログ入力端子があります。
デジタル入出力端子はデジタル信号の入出力で使える端子です。
そしてアナログ入力端子はアナログ信号の入力で使える端子となりますが、Arduinoのアナログ入力端子はデジタル入出力端子として使うことも出来ます。
スケッチの記述でデジタル入力、またはデジタル出力として設定すればデジタル入力・または出力端子として使うことが出来るようになっています。
pinMode()関数を使ってこのように割り当てるということですね!
1 2 3 4 | void setup() { pinMode(A0, OUTPUT); pinMode(A1, INPUT); } |
ここで注意したいのが、Arduino NanoやPro Mini、または拡張されたArduino互換ボードなどで使えるこの2本のアナログ端子の扱いです。
先述のようにArduinoのアナログ入力端子A0~A5までの6本はデジタル入出力端子としても使うことが出来ます。
そしてこのA6端子およびA7端子です。
この端子はアナログ入力としてのみ使用可能となる端子となります。
上記pinMode()関数で定義してもデジタル端子として使うことが出来ないので注意が必要です!
Arduino NanoやPro Miniは小さなArduinoボードとなりますが、Unoと比べこの2本の端子分多くI/O端子を使うことが出来るようになっています。
しかしこの2本の端子はアナログ入力専用の端子となり他の端子と違いデジタル端子として割り当てることが出来ないようになっているので、これらボードを使う時は注意が必要で覚えておくと役立ちますね!
各ボードに関して詳しくはこちらの記事も参考にして下さい。
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