11月25日発売 書籍『Arduinoと3Dプリンタでロボットを作ろう』を出させて頂きました!

【電子工作】表面実装タイプのICチップをDIPサイズで使いたい。変換基板(DIP化基板)を使えばブレッドボードでテスト回路が組めるので便利ですね!

ブレッドボードでテスト回路を組む際にDIP化基板(変換基板)という便利な基板があります。
電源モジュール関係のDIP化基板(キット)はいくつか持っておりブレッドボード上で5Vや3.3V、また任意の電圧を作ることが出来る便利な基板でよく使っています。

【電子工作】持ってると便利!ブレッドボード用電源について!

最近Kicadを使った基板製作を始めたことから、DIP系のスルーホールパーツ以外にSO系などの表面実装パーツも扱うようになってきました。

表面実装タイプのICチップを使ったテスト回路を組む際にどうしたものかと考えていたのですが、SOPやSSOPまたQFPなど表面実装タイプのICチップのピンピッチを2.54mm(DIPサイズ)に変換出来る便利な変換基板(DIP化基板)というものがあることを知りました。

これでブレッドボード上でテスト回路を組んで動作確認などを簡単に行うことが出来るようになりました。

表面実装のICで使える変換基板(DIP化基板)を試してみる!

表面実装タイプのチップを使うようになると困るのがテスト回路を組んで実際に動作確認したい時だと思います。

同じ型番でDIP形状のチップがあるものはこれを入手すればブレッドボードに差し込んでそのままテスト回路を組むことが出るわけですが・・・。

手元にあったチップを見てみると、例えばタイマーICとして有名なNE555はSO系のチップでSOP-8というピンピッチが1.27mmで作られた表面実装タイプのICチップとなります。
NE555はDIP形状のチップもあるため、このチップを使ったテスト回路を組む場合DIP形状のものを入手すればピンピッチが2.54mmとなっているのでブレッドボードに差し込んでそのままテストすることが出来ます。

基板を製作して実際にパーツを実装する際は表面実装タイプの物を使うなど使い分けが出来るわけです。

DIP形状のチップがあるものは別途このタイプのチップも入手すれば回路を組みやすいわけですが・・・、表面実装タイプのチップを扱うようになってきて回路を実際に組んで動作テストをしたい場合面倒だななんて思っていたのですが、ICパッケージのピンピッチをDIPサイズにする変換基板、いわゆるDIP化基板なんてものがあるんですね!

例えばこちらはSO系のDIP化基板。
ピンピッチが1.27mmのSOPタイプのチップを2.54mmピッチに変換出来る基板とピンピッチが0.65mmのMSOPタイプのチップを変換する基板です。

0.65mmピッチとか、もうこのサイズのICになるとこういう基板を使わないと無理ですよね。

これでブレッドボード上でテスト回路を組んで動作確認等を行うことが出来るようになります。

上記SO系のDIP化基板は、USB-シリアル変換ボードを自作した際にチップのデータシートを読んだだけでは分からない部分があったので実際に回路を組んで試す際に秋月電子さんで購入したピッチ変換基板となります。

【電子工作】CH340Eを使ったUSBシリアル変換モジュールを自作してみました!

基板としては非常に簡単なものなので自作で似たような基板を作ろうと考えていたのですが・・・そりゃそうですよね、こういう便利なものは既製品として販売されているわけですよね!
全然知りませんでした!

DIP化するこのような変換基板は、ICチップのパッケージ形状やピン数・ピン間隔・外形サイズの違いにより多くのバリエーションで販売されているようです。

数パターンの基板がセットになったものも販売されているようなので、セットものをいくつか購入しました。
表面実装タイプのICチップを扱う際にこのようなDIP化出来る変換基板は手元にあると便利だと思います。

SMDコンバータボード SOP8/SOP14/SOP16/SOP20/SOP24/SOP28
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また、半導体パッケージの規格はSO系やSOT系、QFP系などあり慣れるまでなかなかサイズ感がつかみづらいわけですが、PCB Rulerも手元に置いておくと便利だと思います。

【電子工作/PCB】様々な表面実装部品のサンプルパターンが印刷された『PCB Ruler』、基板設計の際に手元に置いておくと便利ですね!

現在自作Arduino Unoの製作を考えているのですが、どうしてもDIP形状のATmega328Pでは基板に収まらないようなのでQFP系と呼ばれるこのような四角い形状のATmega328Pチップを使おうと考えていますが・・・これもDIP化出来る基板があるとテスト回路を組むことが出来るなーなんて思ったりもしています。(DIP形状のチップでも問題ないのですが)

最後に!

表面実装タイプのICチップをブレッドボードなどで使えるようにピンピッチを変換するこのような変換基板を自作しようかと考えていたのですが・・・当然このような便利なDIP化基板は既に販売されているわけですよね!

ICチップにプラスして他のパーツなども実装できる基板となると自作してもいいのですが、安価で販売されている基板なので特定の用途でない限り自作するより既製品を買っちゃう方がコスパは良さそうです。

アダプタータイプのコンバーター基板?もあるよ、なんてことをSNSで教えて頂きましたが・・・。
機会があれば試してみたいと思います。

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