コスパの高さ恐るべしの中華製ノートPC『Jumper EZbook 3 Pro』。
WebのブラウジングやYouTubeなどの動画視聴、基本性能は問題なく使用でき画面がメチャ綺麗!
3万円以下で買える格安ノートPCとしては性能は高くコスパの高いPCとなります。
サブPC的な位置付けとして最適で、もちろん使い方によればメイン機としてもちゃんと機能してくれます。

そんなコスパ最強のノートPC『Jumper EZbook 3 Pro』なんですがストレージ容量64GB(128GBも選択可)では少し窮屈に感じる方もいるかと思います。
私の使用用途では今のところ特に問題ないのですが、高速なM.2 SSDを増設できる拡張スロットルが標準で搭載されているので、今回ストレージの増設をやってみました。
本体底面の拡張スロットルにM.2 SSDを差し込むだけで簡単にストレージ容量を拡張する事ができます。
ストレージ容量の拡張だけなら非常に簡単なんですが、折角なのでこの高速なストレージを活用しWindows10 OSをこちらにクリーンインストールして全体的なパフォーマンスの向上もはかってみたいと思います。
目次
【Jumper EZbook 3 Pro】M.2 SSDを増設しストレージの拡張&OSクリーンインストールで高速化をはかる!
Jumper EZbook 3 ProのストレージはeMMC 64GBの容量(128GBも選択可)が内蔵されています。
私の使用用途では64GBの容量でも今のところ特に問題はないのですが簡単にストレージ容量を増設することができます。
まず1つ目はMicroSDカードによるストレージ容量の拡張。
本体左側にあるMicroSDカードスロットルから簡単にストレージの拡張ができます。(128GBまで対応)
挿しっぱなしでも約1mmほどの出っ張りしかないため邪魔になることもありません。
そしてもう1つが本体底面にある拡張スロットルからM.2 SSDを増設することができます。
今回こちらをご紹介したいと思います。
SSDよりも高速となるM.2 SSDを拡張することにより簡単に高速なストレージを拡張することができます。
ストレージの拡張だけならこの拡張スロットルにSSDを差し込み、Windowsからデバイスを認識するだけなので簡単にできます。
今回はさらに起動ドライブ(内蔵のeMMC)に入ったOSを使わず、増設したSSDの方に新たにWindows10をクリーンインストールして全体的なパフォーマンスの向上(高速化)とストレージ拡張を同時にやってみたいと思います。
対応するM.2 SSDはType2242(42mm)サイズ!
本体底面の拡張スロットルに装着できるM.2 SSDはショートタイプのType2242(42mmのもの)を用意する必要があります。
今回こちらのものを使用しました。
AmazonのレビューでもこのJumper EZbook 3 Proでの拡張で問題なく使用でき価格も安かったのでこちらを選びました。
容量も数タイプありますが、今回は120GBのものを選択。
サイズは、2.2×4.3×0.3cmとなります。(Type2242)
非常に小さいですね!
拡張スロットルに取り付ける!
本体底面にある拡張スロットルのカバーを外し中にある基盤固定用のネジも外しSSDを取り付けます。
取り付け作業は以上です。
簡単ですね!
増設したSSDを認識させる!
拡張スロットルにM.2 SSDの取り付けが完了したらWindowsを起動します。
一応エクスプローラーで確認するとCドライブ(内蔵ストレージ)しか表示されず、増設したSSDは表示されていません。
ここから増設したSSDを認識させる作業をやっていきます。
[スタートメニュー]から右クリックで[ディスクの管理]を選択。
[ディスクの初期化]が表示されるので、[GPT(GUID パーティションテーブル)]を選択し[OK]で初期化します。
増設したSSD(ディスク0)が[未割り当て]状態になっていると思います。
このままではディスク(ストレージ)として認識されていないのでまだ使用することができません。
[未割り当て]部分を右クリックし[新しいシンプルボリューム]を選択。
ここでパーディションを切って複数ディスクとして認識させることも可能ですが今回は1つのボリュームとして作成していきます。
割り当てるドライブはD(C以外の任意で割り当て可能)で問題ないですね。
ファイルシステム(フォーマットの形式)は[NTFS]でフォーマットします。
完了したら再度ドライブを確認してみます。
先程選択したボリューム(D:)が[未割り当て]から[正常]と変わりました!
これでストレージの拡張は完了です。
一応、エクスプローラーからディスクを確認。
ちゃんとDドライブとして認識されています。
ディスクスピードをチェック!
CrystalDiskMarkでディスクスピードをチェックしてみます!
内蔵ストレージ eMMC
まずは内蔵ストレージ(Cドライブ)を計測。
増設したM.2 SSD
次に先程増設したM.2 SSD(Dドライブ)を計測。
Writeはかなり速くなっているようですね!
ストレージの拡張だけなら以上で完了となります。
次にこの高速なストレージを活かしWindows10 OSをこのドライブにクリーンインストールする方法をご説明していきます。
OSを増設したM.2 SSDにクリーンインストール!
上記増設したSSDは内蔵eMMCよりも高速なドライブとなっています。
これを活かしWindows OSをこちらのドライブにクリーンインストールしていきます。
このような手順でやっていきたいと思います。
- Windows10 ライセンス認証
- Windows10 インストールディスクの作成
- Windows10 クリーンインストール
- ドライバの更新
①Windows10 ライセンス認証
Windowsのライセンス認証がまだお済みでないならライセンス認証作業が必要となってきます。
[設定]から[更新とセキュリティ]から[ライセンス認証]を選択します。
こちらは前回やってしまったので、詳しくはこちらを参考にしてみて下さい!

②Windows10 インストールディスクの作成
次に【Windows10インストールディスク】を作成します。(USBメモリ使用)
以下のサイトからWindows10メディア作成ツールをダウンロード&実行します。
[別のPCのインストールメディアを作成する]を選択。
次にオプションの選択ですが、[このPCにおすすめのオプションを使う]のチェックを外し以下を選択。
- 言語:日本語
- エディション:Windows10
- アーキテクチャ:64ビット(x64)
次に使用するメディアに[USB フラッシュドライブ]を選択しドライブ(USBメモリ)を選択すればインストールがはじまります。
インストールメディア作成には30分ほど時間がかかりました。
これでUSBメモリにWindowsインストールディスクの作成は完了です。
③Windows10 クリーンインストール
[設定]から[更新とセキュリティ]→[回復]と進み、[PCの起動をカスタマイズする]にある[今すぐ再起動]を選択。
再起動するとこのような画面になります。
ここから[デバイスの使用]を選択。
[UEFI:Innostorlnnostor 1.00,Partition 1]を選択。
- インストールする言語:日本語(日本)
- 時刻と通貨の形式:日本語(日本)
- キーボードまたは入力方式:Microsoft IME
- キーボードの種類:英語キーボード(101/102 キー)
インストールの種類は、[カスタム Windowsのみをインストールする]を選択。
Windowsのインストール場所は、先程増設したM.2 SSDを選択。
これでOSのインストールが開始されます。
ドライバの更新
Windowsのインストールが完了したら再起動によりOS選択画面(ブートマネージャー)が表示されます。
現在、内蔵ストレージ(eMMC)の方に古いOSが入りっており、増設したSSDの方には新しいOSが入った状態になっているのでブートマネージャーが起動します。
一番上にある新しいOSの方を選択しドライバの更新を行っていきます。
[コントロールパネル]から[ハードウェアとサウンド]→[デバイスマネージャー]と進みます。
[!マーク]が入っているドライバを選択し右クリックから[ドライバーの更新]を選択。
[ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索]から最新のドライバに更新していきます。
以上、ドライバの更新が完了するとWindowsのクリーンインストールは完了です。
Windowsを増設したM.2 SSDにクリーンインストールしこちらが起動ドライブとなりました。
もともとあったeMMC内のWindowsも残っている状態です。
エクスプローラーで確認してみるとこの様になっています。
Windowsは起動ドライブがCドライブと認識されるので、増設時はDドライブだったSSDがCドライブ(クリーンインストールしたOSが入ったドライブ)となり、もともと内蔵ストレージに入っていたOS(内蔵eMMCに入ったもの)はDドライブに変更されています。
起動ドライブの選択!
現在、内蔵ストレージ(eMMC)の方に古いOSが入り増設したSSDの方に新しいOSが入った状態になっています。
クリーンインストールにより起動ディスクは増設したSSDに設定されていますが、起動時にブートマネージャーが起動するので旧環境のWindowsも起動する事が出来ます。
旧環境にあるデータの取り出しやドライバのコピーなどで使えるかと思います。
またOSの選択が必要ない場合、[システムのプロパティ]から[詳細設定]→[起動と回復]→[設定]と進み、ここで[オペレーディングシステムの一覧を表示する時間]のチェックを外すことで可能となります。
まとめ!
今回、拡張スロットルを使いストレージ容量の拡張とWindows10 OSのクリーンインストールをやっていきました。
旧環境のディスク内容を丸ごとクローンとしてコピーし増設したSSDの方にコピーする方法も考えましたが、専用のクローン作成ソフトなどが必要で少し手間がかかりそうなので、今回Windows OSはクリーンインストールする方法を取りました。
ディスクスピード計測の数値的にはかなり高い値となり起動やシャットダウンなどは速くなった印象です。
Windowsの動作自体はそこそこ速くなったかな?といった感じでしょうか。
このあたり使用するM.2 SSDによっても大きく変わってくるかと思いますが、簡単にストレージ容量の拡張ができるのはありがたいですね!
Jumper EZbook 3 Proをこれから使い倒していく事を考えると非常に有効な手段かと思います。
512GB(GamerKing M.2 2242 SSD 512GB)のSSDでも認識OKでした。
Win10起動も可能です。
ご質問、ありがとうございます。
MicroSDカードを起動ドライブにするということですかね?
WindowsクローンをSDカードに作成し、BIOSの設定等で可能かと思いますが・・・
内蔵eMMCや拡張M.2SSDよりも速度が遅いのであまりオススメ出来ないような気がします。
WindowsインストールディスクをSDカードに作成する?
これもISOファイルをダウンロード後、SDカードに書き込みすれば可能かと思います。
が、MicroSDカードへ書き出すツール等が必要にってくるかと思います。
記事内の内容は、一番手間のかからない方法という事でこのような内容になっています。
上記方法も可能だと思いますが、試せていないのでなんとも・・・というところです。
簡単になりますが、ご質問の内容と合っていればいいのですが?
ご親切な説明ありがとうございます、MicroSDカードでも同じ方法でできますか?