11月25日発売 書籍『Arduinoと3Dプリンタでロボットを作ろう』を出させて頂きました!

【電子工作】抵抗やダイオードなどの足(リード線)を綺麗に折り曲げる事が出来るリードベンダーがあるとハンダ作業に便利に使えます![サンハヤト リードベンダー RB-5]

リードベンダーってご存知でしょうか?
そうです、抵抗やダイオード、トランジスタなどの足を綺麗に折り曲げる道具ですね!

抵抗の足(リード線)なんて手でやれば簡単に折り曲げることは出来るのですが、ユニバーサル基板やオリジナルの自作基板にパーツを配置する際にキッチリとしたピッチで折り曲げることが出来ると綺麗にパーツを配置する事が出来ます

ユニバーサル基板では穴のピッチは2.54mmで作られていますが、リード線の間隔を10mm(10.16)や12.5mm(12.7)といったように間隔を合わせて折り曲げておくとこのように基板に綺麗にパーツを配置することが出来ます。

リードベンダーはこれまで3Dプリントパーツで自作したものを使っていたのですが、最近KiCadを使った基板設計も行うようになりユニバーサル基板を使った試作などをやる機会も増えてきたことから既製品として販売されているものを購入してみました。

こういう電子工作用途であると便利な道具(治具)と言えば、サンハヤト製品ですよね!
いつもお世話になっております!
ということで、『サンハヤト リードベンダー RB-5』を最近使うようになったのですが、なかなか便利な道具です!

サンハヤト リードベンダー RB-5

抵抗やダイオード、トランジスタなどのリード線を折り曲げる際に綺麗にピッチを合わせて折り曲げることが出来るのがリードベンダーです。

この手の電子工作便利道具といえばサンハヤト製品ですよね!
こちらが『サンハヤト リードベンダー RB-5』です。
プラ製のちょっとチープな見た目の治具ですが、なかなか便利な道具です。(ストラップはいらないかな?)

電子工作ではんだ作業の際にあると便利な道具で、安価なものなので1つ持っていると大変重宝します。

参考 リードベンダー RB-5サンハヤト

何度か使ってコツがつかめると綺麗に足を折り曲げることが出来ます。
使い方はサンハヤトさんのこちらの動画が参考になると思います。

横方向にリード線を折り曲げる

使い方は上記動画を見れば分かると思いますが、簡単に試してみます。
まず一番多い使い方だと思いますが、リード線を90°折り曲げたい場合は裏面を使います。
これが最も一般的な使い方になると思います。

少し写真では見にくいですがピッチが書かれています。
試しに抵抗の足を10mmの間隔で折り曲げてみます。
[10]と書かれた溝にパーツをセットして90°折り曲げるだけなので簡単です。

[10]という表記の上に[×4]とも書かれていますが、これは穴間隔を表しています。
つまり4穴分のサイズになるということですね。

ブレッドボードに挿し込むと綺麗に4穴分の間隔で配置することが出来ます。

2.5mm × 4 = 10mm

ということですね。

5穴で配置したい場合は12.5(×5)の位置にパーツをセットしてリード線を折り曲げればいいということです!

あとは基板にマスキングテープ等で固定してはんだ付けすれば綺麗にパーツを配置する事が出来ます。

フォーミング加工

これくらいなら冒頭でご紹介した3Dプリンタで自作したものでも可能なんですが、基板からパーツを浮かせて取り付けたい場合にフォーミング加工も簡単に出来ます。

先程90°足を折り曲げたパーツはピッチを10mmで折り曲げているので、表面の10mmの溝にセットします。

外側にフォーミング加工したい場合は、付属の「フォーミング加工棒」を穴に押し込み外側に押し広げます。

こんな感じで綺麗に仕上がります。
手でこれだけ綺麗に仕上げるのはなかなか大変ですからね!

内側に加工したい場合は、同様に内側に棒を押し広げるだけです。

フォーミング加工では通常より穴ピッチが1つ大きくなります。
10mm(4穴間隔)で作ったものなら5穴間隔になるということですね。
穴間隔は2.5mmピッチの整数倍で複数用意されているので便利となります。

縦方向にリード線を折り曲げる

パーツ配置の際に縦方向で使う時もよくありますが、縦方向にリード線を折り曲げる加工も簡単です。

リードベンダーの先端の突起部分は2.54mmで作られています。
折りたい位置に突起を合わせて固定し、あとは突起に沿ってリード線を指で押し曲げていきます。
リード線が平行になった時点でピッチは2.54mm(1穴間隔)ということになります。

トランジスタの折り曲げ

3端子トランジスタ(TO-92タイプ)の足を一定の高さで均一に広げることも出来ます。
これはあまり使うことはないかな?

この部分にパーツをセットして指でリード線を少し広げてから、あとはフォーミング加工棒を使って沿うように広げていくだけです。

最後に!

リードベンダーを使うと抵抗やダイオード、トランジスタといったパーツのリード線を一定間隔に折り曲げることが出来るので、基板に配置した際の仕上がりが綺麗に出来ますね!

ちょっと見た目はチープな治具となりますが、上手く考えられて作られています。
電子工作でユニバーサル基板やオリジナル基板などを使った試作基板製作の際にあると便利で必須アイテムと言ってもいいかと思います。

抵抗やダイオードなどリード線なんて手で折り曲げれば・・・って方は一度使ってみて下さい。
パーツの穴間隔を[mm]や[穴数]で確認して直角に折り曲げることが出来るだけでも、ユニバーサル基板を使ったはんだ作業中にパーツ配置のイメージもしやすくなるので便利だと思います。

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