M5StickCくんが来て以来、あれよあれよと関連するいろんなものが集まり出して・・・完全にハマっております!
M5StickCって何?
なんて方のために少し簡単にご紹介しておきます。
Arduino IDEやUIFlow(ブロックプログラミング)などの開発モジュールとして人気な小型端末となり、非常に小型なボディーにESP-PICOを搭載しBluetoothやWi-Fiなどの通信機能やディスプレイ・加速度センサー・LED・マイク・赤外線送信機などが内蔵された小型端末(マイコンボード)となります。
HATやGROVEと呼ばれるモジュール(センサーなど)を接続する事により機能を拡張したりと、これから電子工作やArduino学習をはじめるのに最適な端末になるかと思います。
私も完全にハマってしまいましたが、アイデア次第でいろいろと出来そうな面白いガジェットとなります!
そして今回はディスプレイ搭載モデルでは最小となるM5StickCの上位モデルとして開発されたM5StickC Plusが届いたのでご紹介したいと思います。
M5StickCからの大きな変更点は、ディスプレイサイズと解像度が上がりバッテリー容量も拡大、そしてブザーが搭載されています。
M5StickC Plus
M5StickCには本体のみ(USB Type-Cケーブル付属)やLEGO互換キット・リストバンド付きのモデルから選択出来ましたが、今回ご紹介するM5StickC Plusでは今のところ本体のみのモデルしかないようでシンプルなパッケージとなっていました。
本体の充電やPCとの接続にはUSB Type-Cケーブルを別途用意する必要があります。
スイッチサイエンスさんでは2020年7月20日に販売を開始したようですが、なかなか在庫が復活せずドローン関連商品でもおなじみBanggoodさんの方でも毎日チェックしていましたがこちらでも人気のようでなかなか手に入らず・・・
Twitterで教えて頂きスイッチサイエンスさんの方で無事購入出来ましたが、人気なようで現在は在庫なし状態となっているようですね!
外観チェック!
それではM5StickCと比べながら外観を見ていきたいと思います。
M5StickC Plusのサイズは約48.2×25.5×13.7mmとM5StickCとサイズは全く同じようですが重量は約18gと少し重くなっています。(M5StickCでは約16g)
小型端末で重量なんて気にする製品ではありませんが、いつも飛ばしているドローンの癖でスペックアップした製品での重量が気になってしまいました。
比べてみて大きな違いは本体カラーとディスプレイのサイズですね!
M5StickC Plusではディスプレイサイズが1.14インチとM5StickCの0.96インチから大きくなっています。
また解像度も80×160から135×240へとアップしているので、これまでM5StickCで作ってきたプログラムでは画面表示がズレてしまうので注意が必要です!
またバッテリー容量がこれまでの80(or 95mAh)から120mAhと容量がアップしM5StickCではなかったブザーも内蔵されています。
比べてみて分かる大きな違いはこのディスプレイサイズと本体カラーの違いくらいでしょうか。
左右にある電源スイッチ及びBスイッチ。
そして底部のUSB Type-C端子やGROVEポート、上部のHAT端子部分も同じなので既存のM5Stick用のHATやUnitが利用可能なようです。
そして裏面。
GPIOポートが詳細に記載されています。
M5StickCとの違いは、GPIOポートのG36とG25が同じポートを利用している点でしょうか。
また搭載されているブザーはGPIO2に割り振られているので、こちらにPWM出力することによりブザーを鳴らすことが出来ます。(ブログ執筆時、UIFlowでは『ブザー』というブロックはまだ用意されていませんでした)
開発用のプラットフォームは、UIFlow・Arduino・MicroPythonとM5StickCと同様となります。
製品仕様 & 特徴
M5StickC Plusの仕様をM5StickCと比較し簡単にまとめるとこんな感じとなります。
M5StickC Plus | M5StickC | |
LCD | 1.14インチ | 0.96インチ |
解像度 | 135×240 | 80×160 |
バッテリー容量 | 120mAh | 80 or 95mAh |
ブザー | 内蔵 | なし |
マイク | 内蔵 | |
端末サイズ | 48.2×25.5×13.7mm | |
価格(スイッチサイエンス) | 2,200円 | 1,650円(本体のみ) |
- ディスプレイサイズ&解像度がアップ!
- バッテリー容量がアップ!
- ブザーを搭載!
- これまで販売されているHATやUnitが利用可能!
- 開発用のプラットフォームとしてUIFlow・Arduino・MicroPythonが利用可能!
実際に動かしてみる!
ノーマルのM5StickCではスピーカーが内蔵されていなかったので音を出したい場合はスピーカーHATや外部に圧電ブザーなどを接続する必要がありました。
そしてM5StickC Plusではスピーカーが内蔵されているのでGPIO2に出力すれば音を出す事ができます。
こんな感じでPuppyCくんの動きに合わせて音を鳴らしてあげると面白くなんて考えたのですが・・・上手くブザーの割り込みが出来なくて動かない・・・
現在ブロックプログラムで組むUIFlowの方ではスピーカーを鳴らすためのブロックがまだ用意されていないようですね。
本来なら[ハードウェア]の項目に【スピーカー】というブロックが用意されているはずなんですが・・・
M5Stack様から回答頂きましたが今後対応予定のようですね。
GPIO2にブザーが割り振られているので、【PWM出力】ブロックを使ってブザーを鳴らす形となります。
上記PuppyCくんはその方法で前後左右の動きに応じて音を変えて動作をと考えていましたが、タイマー割り込みが上手くいっていないようで・・・あらためて挑戦してみます!
またESP-NOW通信を使って3台のM5StickCを同期させたりもでき、何か面白い事が出来そうな予感が・・・
UIFlowで使ってみる
今回ご紹介しているM5StickC PlusはM5StickC同様、プログラム初心者の方でも用意されているブロックを配置していくことにより比較的簡単にプログラムが組めるUIFlowが使えるのが大きな特徴になるかと思います。
UIFlowを使ってプログラムを作る場合、M5StickC同様にUIFlow用のファームウェアをM5StickC Plus本体に書き込む必要があります。
そして使うUIFlowファームウェアのバージョンは、現在v1.6.3-plusが最新のものとなっています。(2020.09 現在)
本体ファームウェアの書き換えにはM5Burnerを使いますが、手順はM5StickCと同じなのでこちらも参考にしてみて下さい。
そしてここで注意点を。
UIFlowでこのM5StickC Plusを使う場合、上記方法によりまずUIFlow用ファームウェアを端末本体に書き込む作業をやっていくのですが、古いバージョンのM5Burnerを使うと問題があるようです。
こんな感じに表示が崩れてしまい・・・!
何度やっても上手くいかずハマってしまいましたが、M5Burnerを最新のバージョンにアップデートしてから行う必要があるようです。
またUIFlowアプリ版(デスクトップアプリ)ではM5Burnerが内蔵されていますが、デスクトップアプリを最新のものに更新すると内蔵されたM5Burnerも新しいものとなり問題ありませんでした。
最後に!
ブザー機能が追加されたこのM5StickC Plusですが、現在UIFlowでこの機能を使うためのブロックがまだ用意されていません。
M5Stickシリーズでは私のようなプログラム初心でも機能が割り当てられたブロックを組み合わせていく事によりプログラムが出来るUIFlowが使えるのが大きな特徴であり魅力なんですが、ブザーを鳴らすためのブロックがまだ用意されていないのが少し残念ですね。
TwitterでM5Stack様から回答頂きましたが、今後対応予定ということです。
今のところUIFlowでブザーを鳴らすにはPWMブロックを使いGPIO2に割り振る事でブザーを鳴らす事が出来ます。
PWMでの制御に関しては、こちらでも少し紹介しているので参考にしてみて下さい!
アイデア次第でいろいろと面白い事が出来そうな端末ですね!
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