11月25日発売 書籍『Arduinoと3Dプリンタでロボットを作ろう』を出させて頂きました!

使っていないハードディスクを有効活用!Macのディスクユーティリティーを使ってRAIDを組む方法!

TAGS:

my-book-studio-wdbcpz0040hal-1DSC00126

先日、データ保存用の2TB外付けハードディスクがほぼ満杯の状態になったので、新たに4TBの外付けハードディスクを購入しました。

 

そしてこれまで使用していた2TBのハードディスク×2台(1台はバックアップ用)が余ったので、こちらをMacOS標準のディスクユーティリティーを使ってRAIDを組み、バックアップ用としてセットアップしてみました。

MacでRAIDを組むのは初めてだったんですが、MacOS標準で入っているディスクユーティリティーを使うと非常に簡単にRAIDを組むことができます。

年々飛躍的に容量が増加しているハードディスクですが、買い替え等で余ったハードディスクをお持ちの方はRAIDを組んで有効活用するのがオススメです!

 

Macのディスクユーティリティーを使ってRAIDを組む方法!

ディスクユーティリティーを使って組めるRAIDのタイプは3種類

ここで『RAID(レイド)』って何?という方に簡単にご説明。

RAIDとは、複数台のハードディスクを組み合わせることにより仮想的な1台のハードディスクとして運用し冗長性を向上させる技術のこと。

例えば、データを分散して記録することにより読み書きの速度を上げたり、全く同じ内容を複数のディスクに記録してディスクの故障時などのバックアップができるなど、RAIDにもいろいろ種類があります。

Macのディスクユーティリティーを使って組めるのは、「RAID0」「RAID1」「JBOD」の3種類。

 

RAID0(ストライピング)

RAID0は、複数台のハードディスクにデータを分散して記録することにより読み書きを高速化するもの。

アクセス速度は向上しますが、1台のディスクが故障等で動かなくなると全データが失われてしまう短所もあります。

 

RAID1(ミラーリング)

RAID1は、複数台のハードディスクに同時に同じ内容を書き込みます。

1台のディスクが故障等で動かなくなっても、他のディスクにも同じ内容が書き込まれているので稼働し続けることができます。

バックアップ用のディスクが自動的に作られる感じですね。

短所として、複数のディスクに同じ内容を書き込むので、例えば2TBのハードディスクを2台使ってRAID1で設定すると全体の容量は2TBのみとなってしまいます。

 

JBOD(ジェイボド)

複数のハードディスクを統合して単一の大きなディスクのように扱うことができます。

例えば、1TBと2TBと3TBのハードディスクをJBODで設定すると、1台の6TBのハードディスクとして扱うことができるようになります。

RAID0およびRAID1の場合、基本的に同容量のハードディスクを使うのが基本となります。

容量の違うディスクを使うと、最も容量の小さなディスクを超える他のディスクの容量は使われなく無駄になります。

JBODの場合は、容量の違うディスクでも足し合わせて単一のディスクとして利用が可能です。

 

ディスクユーティリティーを使って実際にRAIDを組んでみる

ここでは、2TBの外付けハードディスクを2台使ってRAID0(ストライピング)でRAIDを組んでみました。

まずはここで注意事項!

RAIDを構築する際、RAIDで使用するハードディスクは初期化されてしまうので、データが残っている場合は別のディスクに移動させておきましょう!

 

ディスクユーティリティーを起動します。

disk-utility-raid-7

disk-utility-raid-1

①まず、RAIDで使用する1台目のハードディスクを選択(下図①)。

②【RAID】タブを選択します(下図②)。

③RAIDセット名を入力します。ここでは、「バックアップ(RAID)」としました(下図③)。

④RAIDのタイプを選択します。ここではRAID0にあたる、「ストライプ化されたRAIDセット」を選択(下図④)。

⑤【オプション】より、RAIDのブロックサイズを選択できます(下図⑤)。

※あまり詳しくない方は、デフォルトの32Kのままで問題ありません。

disk-utility-raid-2

⑥ここまで設定できたら、RAIDで使用するハードディスクをドラッグ&ドロップしていきます(下図⑥)。

ここでは2台のハードディスクをRAIDで使用。

設定内容に問題がなければ、【作成】をクリック。

disk-utility-raid-3

あらためてここで注意事項!

RAIDを組む際、使用するハードディスクは初期化されてしまうので、必要なデータがある場合は他のハードディスクに移動させておきましょう!

 

問題がなければ、【作成】を選択。

disk-utility-raid-4

数分でRAID化されたディスクが作成されます。

ここでは、2TBのハードディスクを2台使ったストライプ化(RAID0)された4TBのディスクが作成されました。

disk-utility-raid-5

 

作成したRAIDディスクはTime Machine用のドライブとしても使用可能!

MacOSのディスクユーティリティで作成したRAIDディスクは、Time Machineの保存先ドライブとしても問題なく使用が可能です。

disk-utility-raid-6

 

データの転送速度を比較!

今回、同メーカーで同容量の外付けハードディスク(USB2.0対応)を2台使ってRAIDを組んでみましたが、単体での転送速度とRAID化後の転送速度を比較してみました。

RAID化前のハードディスク単体の転送速度

disk-utility-raid-8

 

ストライプ化(RAID0)設定後の転送速度

disk-utility-raid-9

RAID0でストライプ化されたため、複数のハードディスクにデータを分散して書き込むことによりデータ転送速度は向上しています。

今回使用したハードディスクがUSB2.0のものなのであまり大差がなかったのですが、より高速なUSB3.0対応のものなどでは転送速度が飛躍的に向上すると思います。

 

今回使用したハードディスク

今後の運用について

冒頭で書きましたが、新しく買った4TB外付けハードディスクのバックアップ用として今回作成したRAIDドライブを使用していこうと思います。

新しいディスクの購入により余ったハードディスクをお持ちの方は、ディスクユーティリティーを使って比較的簡単にRAIDが組めるので有効活用してみてはいかがでしょうか。

 

関連記事

 

コメントを残す